【Guardian/MSNBC/etc】サヴァン ― 賢者、知識人、或いは天才といった知的な意味を持つこの言葉が、奇妙な症候群の名として、初めて報告されたのは1887年のことである。命名者のJ.ランドン・ダウン博士は、その報告の中で、かの膨大な「ローマ帝国衰亡史(エドワード・ギボン)」を一字一句違わずに諳んじ、更には全く逆から読んで見せる常軌を逸した記憶力を持つ男の話を、驚きと共に記している。そしてダウン博士は、これらの人々 ― 特に子供に多い事を博士は指摘している ― が、ある部分において常人には及びがたい才能を発揮しながら、一方で、共通して何らかの精神的、知的障害を抱えていたことから、こうした特徴を持つ希有な人々を、「イディオ・サヴァン(=白痴の天才)」と呼んだのである。そして現在でも、一般に「サヴァン※」と呼ばれる人々は、自閉症や、発達遅延といった何らかの障害を抱えているにも関わらず、同時にある特定の分野 ― 例えば音楽、芸術、数学 ― において、まるで常人の理解を超えた驚異的才能を示すことで知られている。
※上に示す通り、元々、サヴァンは、その一見して矛盾したように見える能力と知性のギャップから、「イディオ・サヴァン(=白痴の天才)」と呼ばれていた。しかし現在では、差別的(所謂、ポリティカル・コレクトネス)という視点から、「イディオ(=白痴)」という言葉が削られ、「サヴァン(=天才、賢人)」という名で一般化しているようである。
現在、このサヴァンとして最も有名な米ユタ州在住のキム・ピークも、やはり超人的な記憶力を持つことで知られている。彼は、サヴァンの人生を主題に描いた大ヒット作「レインマン」のモデルとされた人物であり、現在ではしばし、(コンピューターに準えて)「キム=ピューター」、或いは「メガ・サヴァン」などと呼ばれ、様々な分野からの注目を集めている。ピークは、普通ならば目眩がするような膨大な情報を、短時間で完全に記憶し、まるでインターネットの検索エンジンのように、正確無比に、彼の脳の"ライブラリ"から情報を瞬時に取り出すという、特異な才能を持っているのである(写真は映画レインマンより。レインマンがその記憶力を発揮してカジノで大儲けするシーン)。
彼について、例えばこんな逸話がある。ある日、ピークは「The Hunt for Red October(邦題:レッド・オクトーバーを追え!/トム・クランシー作)」を一時間ほどかけて読み終えた。そしてそれから数ヶ月が経ったある日、その本に描かれていたロシアの無線通信兵の描写について、ある男がピークに訪ねた。するとどうだろう、ピークはまるで目の前にある本を読み上げるように、該当するセンテンスを漏れなく引用して諳んじてみせたのである。また例えば、彼はアメリカのどこに行っても、すぐにその町の優秀なガイドとなることが出来る。何故なら彼は、久しく前、全米のあらゆる町という町の地図を、くまなく記憶してしまったからだ。
つまり常人には到底信じられないこれらの事も、ピークにとって、まるで造作も無いことなのである。ピークがこうした本の丸暗記を始めたのは生後18ヶ月の時であるという。誰かが彼に本を読んで聞かせると、ピークはたちまちそれを暗記してしまったのだ。そして現在でも、ピークは1ページ当たり凡そ8秒から10秒かけ、ほとんど”読む”というよりは、”見る”ような速度で、ページを捲っていく。そして一時が過ぎるなり、彼はその本を雑然とした本棚の中にまるで無造作に重ねてしまう。それは、その本の中身が、既にピークの"ハードディスク"にコピーされてしまったことを意味しているのである。
またこのようにして彼が暗記した本の総数は、今や9000冊にも及ぶという。ピークの父親によれば、彼はほぼ毎日、午後を図書館で過ごし、ジャンルもまるでお構いなしに、フィクションから、ノン・フィクション、果ては電話帳から住所録に至るまで片っ端から読破し、それらをつぶさに記憶していくという(写真一番上は電話帳に読みふけるピーク)。
「息子は読んだ本の98%を記憶してしまうんです。まるでハードディスクの中に、次々とデータをダウンロードしていくようにです。そしてそれは決してクラッシュすることがないんです。」ピークの父親はそう語っている。
そして現在、このピークの卓抜した能力に、科学者らの熱い眼が注がれている。彼が示す能力は、あらゆる人間が持つ、潜在的な知的能力の秘密を切り開くきっかけになると推測されているからである。
「ピークの示す能力は、我々人間の脳が、実は我々自身が考えているより遙かに柔軟であることを物語っていると思います。他の多くのサヴァンと同じく、ピークは脳のある一部分に欠陥を抱えています。しかし、彼はその代わりに、全く別の領域で驚くべき能力を獲得しているわけです。これは、実は我々人間は誰もが、まだ知られていない秘められた潜在的な知的能力を有していることを示しているのではないでしょうか。ピークやその他のサヴァンについて研究することで、我々は如何にしてその能力を得られるのか、何か手がかりを知ることが出来るのではないかと考えているわけです。」精神科医のダロルド・トレファート氏はそう語っている。
またこのピークの抜きんでた能力には、NASA(アメリカ航空宇宙局)も興味を示し、昨年、ピークは実際にNASAで長期に及ぶ脳スキャンの検査を受けている。研究者らによれば、ピークの能力を調査することで、宇宙飛行士らが今後の宇宙空間における長期的ミッションにおいて、いかに脳を使うべきか、ヒントを得ようとしているのだという。
今年54歳になるピークは、小脳(脊髄に近い脳の一部)に障害を持ち、更に脳梁(左右の大脳皮質の間を連絡する交連線維の集合)を欠損したまま生まれた(また昨年の調査では、出生時、右脳のあたりには大きな水疱が発見されたこと、右脳、左脳が分離せずに、あたかもひとつの巨大な”データ・ストレージ”を形成していた事などが報告されている)。その為、少年時代のピークは知能発達障害者と診断されていたという。しかし、成長が進むにつれ、ピークの症状は非常に複雑なものであることが明らかになっていった。まず彼がその才能を開花させたのは算術である。しかし、彼は数学における抽象的概念を理解することは出来ず、1988年に行われたテストでは、彼のIQは平均より若干低い、87という結果を出したという。しかし奇妙なことに、彼はある分野の問題に対しては、ほぼ"白痴的"な低いスコアを出したにも関わらず、ある別の分野については、ほとんど"天才的"とも言えるスコアを叩き出していたのである。
ピークは今でも身体に多くの障害を抱えている。例えば彼は自分の着たシャツのボタンを上手く閉めることさえ出来ない。しかし、記憶力という点については、彼はまさに驚嘆に値すべき能力を示し、更にここ二年の間には、ピアニストとしても傑出した才能を示すようになったという。現在、54歳を迎え、もはや一般には壮年と呼ばれる年代に差し掛かったピークは、今なお、その能力を特異な形で発展させ続けているのである。「ピークはもう壮年期を迎えたにもかかわらず、彼の脳は、今でも彼の症状に適合しようとしているんです。」トレファート博士はそう語っている。
博士は、このピークの症状を研究する上で大きな鍵となりうるのは、彼の左脳と右脳、それが接続されていないことだと推測しているという。例えば我々の左脳が主に言語能力を司り、右脳の活動を常に抑制しているとは、これまでしばし指摘されている。そして博士は、、ピークにについて言えば、先天的な欠陥によってこの左脳の抑制力が阻害されているため、右脳が普通の人よりも遙かに自由に発達し、この非凡な能力を得られたのではないかと推測しているのである。
しかしそんな周囲の注目をよそに、ピークは今でも、ひたすら本を読み続ける日々が続いている。また彼は得意とする算術に関することを除けば、外部の人々に対して個人的な関心を示すことさえない。例えば先週、ある記者が彼に電話し、取材を求めたところ、まず彼は記者に、誕生日を尋ねてきたという。そして記者が自分の誕生日を言うと、ピークはまるで素っ気なく、しかしきっぱりと、こう言ったのである。
「えーと、君が生まれたのは、日曜日だね。そして君の次回の誕生日もちょうどまた日曜日だから、きっと、木曜日には休暇を取るよう予定を組むはずだね。」
【参考1】サヴァンな人
うすのろだったが6桁の立方根を暗算できたトム・ファラー、知恵遅れだが西暦3200年までの何月何日が何曜日だかたちどころに答えることのできるジョージとチャールズ、白痴で盲人にもかかわらず一度聞いた曲はどんな難曲でもピアノで最演奏できるトム・ウィギンス、そしてわが国の有名な山下清等があげられる。不思議なことに、サヴァンは性特異性があり、男性が圧倒的に多い。サヴァンの特徴の一つに、異常な記憶能力がある。「忘れる能力」がないとされ、その結果、雑多な記憶が充満し、それを体系づけたりすることがとても出来ない。
人間には「直観像」という能力がある。直観像は、言ってみれば写真のような記憶のことで、見たそのままを細部まで覚えており、それを頭の中に写真があるように思い出すことができる。ただこの能力は実際には子供の頃にはあっても、大人になるにしたがって消えてしまうという。物を見るとき、あるいはそれを記憶するとき、おそらくかなり言葉の影響をうけている。現代思想に大きな影響を与えた記号学の祖であるソシュールは、「ラング」によって、世界が分節化されているという(ここでいうラングは言葉と同じものと考えていい、厳密には違うが)。
「ラングは、われわれと世界を媒介する関係の網目である。コップはコップという実体としてわれわれの眼に入ってくるのではなく、コップを他と区別し、理解するのである」(4)ナディアは言語の発達が遅れていた。そのために彼女は上記のような言葉で世界を切って、見ることをせず、ありのままを受け取ることができたのだ。このありのままを受け取るのが「直観像」であり、言語の獲得と平行して失われる。ナディアの才能は、言葉を知らないから、花開いたといえなくもない。
【参考3】火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者より
(註:自閉症の天才的少年画家について)・・・初期の絵の中でクリスがもっとも驚いたのは、爆発現場や地震の絵だった。四方八方に吹き飛び、いたるところに梁が散らばって、なにもかもが完全にめちゃくちゃになっている。ところが、この場面をスティーブンは記憶していて、ふつうモデルを見ながら描くときのようにやすやすと、同じ忠実さで描いて見せた。実物を見て描くのも、記憶をもとに描くのも、彼にとっては同じことのようだった。覚えるためのメモも、スケッチや、ノートも必要ない。ほんの数秒ちらりと横目で見る、それだけで十分だった。
(・・・)スティーブンはまた、視覚以外の分野でも才能を発揮した。言葉を覚える前から、ものまねの名人だった。歌の記憶も抜群で、覚えた歌を正確に歌った。どんな動きでも完璧にまねができた。スティーブンは八歳で、文脈や内容、意味とは無関係に、非常に複雑な視覚、聴覚、運動、言語のパターンを把握し、記憶し、再現する能力を示したのである。
(・・・)大小にかかわりなく、些細なことも重大なことも無差別で、前景も背景も区別がない。こうした個々の部分から普遍化するとか、因果関係や時間的関係でまとめるとか、自己のなかに取り込むということもほとんどない。ふつう個々の部分から普遍化するというような記憶は、場面と時間、内容と文脈に動かしがたい関係がある具体的・状況的な記憶で、エピソード記憶と呼ばれる。それが欠けている為に、自閉症のサヴァンは驚異的に正確な記憶力をもっていながら、個々の記憶から重要性を抽出して一般的な知覚や記憶を築き上げることがうまくできない。
【参考4】アスペルガー症候群 - Wikipedia
- LD/ADHDの基礎知識Q&A
- 右脳の天才 サヴァン症候群の謎:日経サイエンス
【参考5】なぜかれらは天才的能力を示すのか―サヴァン症候群の驚異
【関連】X51.ORG : ミケランジェロは自閉症だった
- X51.ORG : 脳卒中で芸術に目覚める
- X51.ORG : 音の色、形の味、色の匂い - 共感覚とは何か
- X51.ORG : 盲目の天才ゲーム少年 米
- X51.ORG : ピアノマン - 沈黙する謎の天才ピアニスト 英
- X51.ORG : 恐怖が消え去り、全てが性交の対象になる - クリューバー・ビューシー症候群とは
人間にはもともとこういう能力が備わってるってことだね。でもそれなら何で普通の人たちはそれを封じ込められたまま生まれてくるんだろう?
不思議なのは、進化の過程で、使われていない能力を使われぬままに発達させてきたってことだ。人間は昔ネズミみたいな感じ動物だった(はず)。そのときには、潜在的にもこのような能力はなかっただろう。しかしいつしか、その能力が発達していった。しかもそれが発現されないまま、密かに脳の中だけで。
>>9
チンコ作りで忙しかったってことじゃないの。
http://x51.org/x/05/12/0800.php
ネズミだったかどうかは知らないけどw、原人の頃から頭の良さは変わってないって主張する人は多いよね。レヴィ・ストロースとか。科学者じゃないかもしれないけど。南方熊楠も確かそんなこと言ってたような希ガス。てか民俗学者は基本的に古代リスペクトだからみんなそう思ってやってるのか。
>大きな鍵となりうるのは、彼の左脳と右脳、それが接続されていないこと
だとしたら、この能力を得る代償に、論理的思考が失われるということだよな。
やっぱ、左脳的能力と右脳的能力を同時に発展させるのは難しそうだなあ・・・
他のことに使うはずだった脳の機能を単一の仕事に特化すればこうなる、という感じ?普通の人が持っているはずの能力と引き換えに。
なんか以前、記憶力が異常に良い人の話をきいたんだけどその人によると特定の記憶を思い出そうとすると、他の記憶も次々と呼び出してしまって必要とする情報を引き出すのが大変だといっていた。
>>17
小児てんかんの治療法で脳梁全切断手術ってあるよ。
それで記憶力が平均以上になるとかいう話も出てこないし、
要因の一部ではあるのだろうけどそれだけが理由ってのは違うと思う。
記憶力が良いのと頭が良い事は別だと言う事に気がつかないと無意味な議論になるよ
本文に何回も書かれているけど、幾ら本を9000冊暗記できてもその内容を理解出来なければ文字通り唯の生き字引なだけ
たしかにすごい能力だと思うけど
こういう人達って
自分が生きてるとか意識があるのかな?
なんかずっと夢の中でうやむやな
無意識の世界で生きてる様な気がして
怖い
なんか無機物というか機械というか
上手く表現はできんが
すばらしい能力ではあるが
リスクも大きそうだし
なりたくはないな・・
小学校の同級生にいたなぁ。
過去の日付を言うと、曜日と給食を答えてくれたっけ。
脳味噌の使い方が自分とは随分違うんだなーって感じたのを
覚えている。
>>35
彼らはあくまでも「記憶できる」だけに過ぎない。
教科書丸暗記したってそれと同じ問題が出てくるわけではないのだ。
百科事典シリーズ毎暗記してた
通称エロサヴァンってあだ名の知り合いがいたなぁ。
当たり前だけど日常生活一切できなくて、すげぇ生きづらそうだった。
今はなにしてるやら
この場合覚えるという脳の機能がすごいといより、
忘れるという脳の機能を失ってしまったんじゃないのかな。
まぁしいて言えば何かを得るためには犠牲がつき物って事かな。
この場合覚えるという脳の機能がすごいといより、
忘れるという脳の機能を失ってしまったんじゃないのかな。
まぁしいて言えば何かを得るためには犠牲がつき物って事かな。
驚異的な記憶力は裏を返せば忘れることができない、ということ。
人間は意識的かどうかを問わず重要度が相対的に高くないと感じたものを選択的に忘れる能力がある。この能力と人間の知性の多くを担う抽象化の能力は表裏一体です。
つまり、何でも覚えてしまう人間には全てが同じ重要度で見えてしまっていることになるため、何かを決断するといった行為を確信を持って行うのは非常に難しいでしょう(全ての判断が移り気なものになる)。
科挙のテストはほとんど古典やなんかの丸暗記だったみたいだね。一字一句間違えずに書けたら合格、だっけな?
必死でやっても受からない人もいたけど、うかっちゃう人の中にはサヴァンのような人がいたかも・・。
で、受かってからはどうなったのかわからんのだけども。
天才的に計算ができたり暗記ができたりしてもその中の規則性や意味はわかんなかったりするみたいね。うーん。
学校におりました。
人間的に「????」なキャラだったけれども
お勉強は出来ていた人間。
こういう性質だったのかもなぁ。
ちなみに自分は一冊どころか一行すら、ままなりません。
NHKの人間ドキュメントかなんかでサヴァン症候群の特集やってた記憶がある。
円周率を数万桁覚えたり外国語を一週間で覚えたり
今までの毎日の天気を覚えてる人とか出てきた。
その記憶力がうらやましい・・・
>>50
うまい!
とにかくサヴァンの存在は、まだまだ人間には解明できないことが沢山あるってことを認識させてくれるな。
うちの姉ちゃんはごく軽い自閉症なんだけど、
超人的、とまでも言わなくても誕生日の暗記とか、カレンダー計算とか常人よりかははるかに勝ってるよ。
「○月×日って何曜日だっけ?」と聞くと、ポンと返ってくるから気持ちいい。
うちの姉ちゃんはごく軽い自閉症なんだけど、
超人的、とまでも言わなくても誕生日の暗記とか、カレンダー計算とか常人よりかははるかに勝ってるよ。
「○月×日って何曜日だっけ?」と聞くと、ポンと返ってくるから気持ちいい。
お初です。皆さんよろしくお願いします。
先天的な欠陥によって右脳が普通の人よりも遙かに自由に発達するのであれば、後天的な操作によって変化を与えることはできるんでしょうか?
>>59
カレンダーの記憶は割と多いらしいね。知り合いが知的障害者の養護施設で働いてるんだけど、やっぱそういう子は結構な割合で見るらしいね。
エドガー・ケーシーも一種のサヴァン?とは言えないか。子供の頃は呼んだら逐一覚えたらしい。その後マクラの下に置いておくだけで覚えたとかっていうのはウソっぽいが。
>>50
>天才バカボン
うまい。その通りかもしれない。
>>44
>エロ・サヴァン
詳しく
って事は、
通常の、脳の成長=知的発達の段階が
ある意味「脳の本来の能力」に対する
リミッターを形成しちゃうってことスカ?
それとも、
発達障害とかで、脳に「空き」が出来て、
その分、たくさん、正確に記憶ができる
とかとか~?
あー、西尾維新の小説にクビキリサイクル -青色サヴァンと戯言遣い- ってのがあったな・・・。
これか、やっと分かった。
逆の視点でみると、人間は実は誰でもこのくらい記憶できるんじゃないかとか思った。つまりサヴァンの記憶力がすごいんじゃなくて、普通の人の忘却力とか、記憶の整理力がすごいってことじゃないかと。
こないだ出た日経サイエンスの別冊も1章はサヴァンだったと思う。
しかしまぁ、こういう能力は確かに宇宙刑事には適任だな。
我々が普通に行っている事こそが、
実は最も難しいメカニズムによるものだって事なんだろうね。
考えてみても、単なる莫大な記憶や計算は
コンピューターが簡単にできる事だし、
何かに特化したエキスパートシステムも相当開発されている。
(チェスの世界チャンピオンに勝てるディープブルーとか)
その一方で本当の意味での人工知能となると
幼児のレベルにすら達していないし
発展するための手がかりすら見えていない。
つまり、成長過程で発達すべき部分が発達せずに
別の部分が異常発達してしまったってことだろ
脳味噌の成長は狂いが生じやすいのか?
むかし身近にこうゆう奴がいた。辞書読んで
丸ごと暗記していくんだよね。暗記したらページ切って
捨てていってたよ。そいつは割りと行動とかも普通だったな。
東大に合格してた。これマジ。
俺のいとこ、このサヴァンってのだったりする。(マジ話。)
ある特定のあだ名で呼ばないと怒り狂い、唾や尿を引っ掛けようとしてきたり、
特に理由も無く学校内の窓ガラス等を破壊する異常者。
(高校進学と同時に大分落ち着いたけど。)
だけど、何故か学校の点数だけはべらぼうによく、
大手塾の府内模試では3回連続でトップをとった。
家に帰ればテトリスと積み木遊びをしているところしか俺はみたことがないが。
現在、高校三年生。志望大学はないらしいが、(というか自分で判断できない。)
叔父は東大に行かせるつもりらしい。
前頭葉の46野が凄いのか?
忘れる事ができないのか?
異常なのか正常なのかはわからんが
俺にその半分でもあれば人生が変わっていたかもしれないが
俺みたいな凡人には神は特殊な能力を与えてはくれなかった
しかし、俺には俺の生まれてきた意味が、何かあると思う
文化の向上はできなかったが、子孫繁栄はできた。
俺の子孫の誰かが、この地球に何か影響をあたえる者が
出てきたなら、俺の生まれてきた意味があるのでは、
そう思うこのごろである。
人間として生まれてきたのだから人間らしさ
という物が大事なんだよね。計算やら文字の記憶
はコンピューターでもできるからね。
別にサヴァンを否定しているわけではないけれど
下手な親の絵を描いたりして成長していくのが
人間らしさじゃないのでしょうか。
>>75
全くその通り。応用力があってこそ、人間の真価が発揮できると思う。
いくら並外れた天才的才能を持っていてもサヴァンには正直なりたくないし。
>人間らしさ
青臭い話だけど、そんなの勝手に定義しちゃいかんよ。
それは人間らしさじゃなくて、平凡さだろ。
サヴァンや天才みたいな例外者だって含めて皆人間なんだから、平凡さをもってそれが人間らしさ、なんていうのは所詮マジョリティの論理でしかない。
上でも言われてますけど、これ、サヴァンの人達が驚異的な記憶力を持ってるんじゃなくて、一般人が驚異的な忘却力を持ってると言い換えることも出来ますよね。
忘れる能力が異常発達した俺が来ましたよ。
バカボンって簿伽梵、つまり仏様の
呼名のひとつだよ。
パパは生まれてすぐ仏様と同じように
7歩歩いて、天上天下唯我独尊っていったらしいし。
見て来たようなことをいってるな。
>>80
受けたんじゃなくて、やってみれば、って言われたけど親父が怒ってやらなかったんだよ。テレビで見た。
>>81
>バカボンって簿伽梵、つまり仏様の呼名のひとつだよ。
すげートリビア!!ww
知らなかったのは俺だけか?
この9000冊記憶する人、読書する行為は楽しいと思っているのかな?喜怒哀楽の感情を持たずにただ読んで暗記するだけなら、非常に空しくないのかね。記事を読む限り読書感想文とか書けなさそうな気がする。
凄い能力だとは思うが、正直あまり羨ましくないね。
あれでしょ。
脳に欠落した機能があるから、代償的に他の機能で補おうとする。目が見えない人が、聴覚とか触覚が普通の人より格段に鋭敏になるのと同じようなものかと。これも脳の作用だしね。
サヴァンとかアスペルガーとかは「すごい」「天才」とか言ってくれるのに、視覚障害者の「超人的な聴力や触覚」は、誰も何もいわないのな。同じ事だし同じくらい凄いことなのに。
やっぱ、人間はみんな「記憶力」とかそういうモノに対するコンプレックスにまみれてるのかねえ。
人間が「人間らしさ」をもって生まれるのは当たり前。
それをもたない例外者がいるとしたら、言いにくいけどそれはただ「変種」って定義されちゃうんじゃない?
1ゲト!?
小学校の同級生で、その当時(特殊学級)と呼ばれたクラスにいた男の子は普通の対話は丸っきり出来なかったが、全国の駅名とか電車の種類を全て暗記してた!
(一般的な)日常生活に必要な部分がない代わりにリミッターが外せるということかな。
逆に今の自分にサヴァンの能力があったとしたら脳にあふれて一向に忘れることの出来ない情報量に気が狂うと思う。
ところで>>86、恥ずかしいだろ?1ゲトとかもうやめろよw
リミッターとか使ってない部分あるとか言うけど、
それって脳のある機能の裏返しってこと?
忘却=損失の時代は終わったのか。
>ところで>>86、恥ずかしいだろ?1ゲトとかもうやめろよw
いや、それはネタだろ。と釣られてみる。
確かに忘れられなかったら辛いよなあ。
落ち込んだときの感情をいつまでも忘れられなかったら、
心理的負荷でおかしくなってしまいそうだ。
羨ましいかどうかとか、人間らしさがどうかじゃなくて、
これは人間、そして脳の可能性の話なんだよね。
普通が一番なんてのはほんと、マジョリティの発する
暴力的な言葉なので注意してくださいよう。どうしても普通でない部分を持って生まれた人間としてはちょっと傷つくもん。グスン。
忘却こそ人間という退化した動物に残された最後の防衛本能だよ。
9000千冊も暗記してなんになるんだ??まともに会話も出来ないのに・・・
忘却こそ人間という退化した動物に残された最後の防衛本能だよ。
9000千冊も暗記してなんになるんだ??まともに会話も出来ないのに・・・
何か記憶力に否定的な人が多いね。
別に記憶力だけってわけじゃないじゃん。
ほとんどが記憶力+アルファの力を持ってる。
例えば山下清は驚異的な記憶力で風景を記憶して、
その記憶を絵として出力する力があったわけで。
キム・ピークって人の業績は何だろ?
数学に関心あるのなら七大難問でも解き明かしてくれれば……
情報がそのまま記憶されるんだろうな。
本の内容を一回読んで覚えることなら誰にでも出来る。ただそれは各々の頭の中で解釈された抽象的な知識に変換、つまりは「理解」しているのであって。コンピュータは入力された情報を理解しない。記録するだけ。
楽しいとか楽しくないとかいう感情も無いんジャマイカと予想。大量の書物を読み漁って記憶することしか出来ないんだろうと思う。僻みww
虚空蔵求聞持法を習得すれば、
彼らのような天才になれるらしい。
随分と昔に桐山靖雄という人の本を読んだことがある。
密教の技法らしい。
無意識の意識と、意識する意識と、
側頭葉の奥深くひそむ記憶と、
この三つのものを自由にコントロールして、
ひっぱり出したり、つないだりする技術らしい。
この記事を読んで思い出しました。
なんか、等価交換みたいですね。
何かを得るためには何らかの代償が必要みたいな。
この人は記憶力を得る代わりに、平凡さを失ってしまったんでしょう。
上で書かれていますが、忘却こそ生物に許された最高の防衛手段だと思いますし、そういう意味では私は絶対に平凡という枠を超えたいとは思いませんね。
うちの大学の教授が、以前一度だけそういう人に会う機会があったらしい。ちなみにその人は日本人。
お家に訪問したんだけど、部屋の中はカーテン閉め切ってて、電気もつけないで真っ暗な中すごしていたらしい。普段は滅多に人と会うこともないそうだ。
記憶力がよすぎると、辛い経験も受けた傷も癒されることがないんだと思う。忘れることで乗り越えられる人もいるのに、彼は何一つとして忘れることが出来ない。記憶力がいいのは憧れるけど、よすぎるのもまた辛いことなんだと思った。
ただの感想ですみません・・・
「奇跡体験アンビリーバボー」で、
ものすごい桁数の計算は一瞬でできるのに、一桁の計算には計算機が必要になる、という人が紹介されていたな。
ちなみに海外の方。
病気や障害とは言っても、人間の脳もこれほどの機能を持つことができるんだなぁと・・・
まぁ、その分一般的な人間の能力が劣っているのだからなんとも言えないけど。
退屈しのぎの本とか雑誌持ち歩かなくていいよね。
電車や飛行機に乗って、暇になったら
予め暗記しておいた文章を思い起こすの
でも結末も記憶してしまってるからダメか?
人間の脳は、一生でも全能力の30%程度しか使ってないとか。
全部使ったら壊れるんだと。
「アルジャーノンに花束」も、そんな感じの話だったな。
サヴァン症候群=残存永年記憶保持者ってこと!?
残存~~だったら知的障害はないってきいたことあるけど・・・天才画家の山下清もサヴァンのほうだったのか?
人間の脳は、一生でも全能力の30%程度しか使ってないとか。
全部使ったら壊れるんだと。
「アルジャーノンに花束」も、そんな感じの話だったな。
つまり、障害を持ちながら天才になった人は
30%のなかのどこかが壊れてるから、
残りの70%のどこかを使ってるんじゃないかと
人は人同士で補い合うのかも。
皆のコメント読みながら思うようになりました。
誰かが感情面で優れていれば
誰かが記憶面で優れていて
誰かが何かでどこかが優れているわけで
一人じゃなくってそんな二人三人で能力を補い合う。
・・・理想だなぁ。
と、たいして優れているとこのない自分が言ってみましたよ・・
退屈しのぎの本とか雑誌持ち歩かなくていいよね。
電車や飛行機に乗って、暇になったら
予め暗記しておいた文章を思い起こすの
でも結末も記憶してしまってるからダメか?
俺は小学生の頃無表情だったためか
周りから自閉症呼ばわりされていたので
暗算(これはそれなりに練習すれば本質的には別に誰でも出来る)
と過去の出来事を当てる芸をしてみせて驚かせていたが
実は過去の給食や天気はデタラメ、バーコードを読める
というのもデタラメ(大人は気づいてた人もいたはず)だった
ホルヘ・ルイス・ボルヘス「伝奇集」の「記憶の人 フネス」を思い出した…
あちらは、あくまでフィクションだったけど、驚くほど共通点がある。
(たとえば、記憶は優れていても観念連合の能力が欠けきっている部分とか
記憶力の凄さは、受験や資格取得などに役立つから、羨ましいとは思うけど…
……
単に記憶(データ)を蓄積するだけに留まって、
「幾つかの知識を元に、自分で何かを考察し、自分にとっての真理を突き詰めてゆく」
といった能力が無いのなら、
そんな力は、あまり欲しいとも思えない。
また、彼の場合…
「記憶力」の反対である「忘却力」は、自分で自在にコントロールできるのだろうか?
出来ないとしたら…
羨ましいどころか、とても哀れみを感じてしまう。
……
たとえば、過去に悲惨な体験に直面して、
それを忘れることが出来ず、
何十年経っても、つい数秒前に起きた事と同様に、頭の中で再現されてしまう… としたら?
生き続けることが、苦しくて仕方ないのじゃ無かろうか…。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%97%E7%94%B0%E9%98%BF%E7%A4%BC
日本人のサヴァンがこんなところに
>>68
>>山下清って記憶の天才なの?絵だけだと思ってた
山下清は外で見てきた風景を、家に帰って思い出しながら描くらしい。
つまり、視覚的サヴァンだな。
何かのマンガで、サヴァンの計算力を使って宇宙船の軌道計算とかをしようとしてたのがあったな。
古代文明で天文計算とかにサヴァンの力を使っていたという話。
もしかしたら、本当にそういうのはあるかもしれん。
知り合いにサヴァンかどうかは知らないが、自閉症の奴がいる。大学に入ってるぐらいだから知能は低くないのだろう。
だが、コミュニケーション能力に大いに問題があり、常に空気の読めない行動を取る。どうも概念的な感覚が理解できないらしい。正直疲れる相手なのだが。
そいつに一度驚かされたことがあって、~ってどこに載ってたっけ?と他の人間に聞いたら、例によって空気の読めなさを発揮し、横から口を挟んできたのだが、そいつは、それは○○ページの何行目、と答えた。吃驚した。
ただ、人格だけを見ると非常に薄い、と感じる。個性が無いというか。何かを切り捨ててる印象を持った。
七田チャイルドアカデミーを思い出した。
全国的にガンダムのニュータイプみたいな子供を育ててる機関。
本文にある様な記憶力に加えて
「動植物と会話出来る」だとか
「幽霊が見える様になる」だとか
胡散臭い能力も身に付くそうな。
レッスン風景の動画をリンクしてみる。
養老孟司先生の「記憶がウソをつく!」って本にも
こういう人が紹介されてました。
忘れることが出来ないので
昨日電話で会話した相手と今会話している相手の
ほんのわずかに声が違うことを別人と判断してしまい
同一人物だと理解することができない。
精神的に追い詰められて自殺してしまったそうです。
>>69>>98
そうだね。言い方は悪いけど、サヴァンとそうでない人のどちらが高度な脳かというとそうでない人の方なんだろうね。
あと悲しいことを忘れられないのでは?っていうのはその逆(楽しいこと)もあるわけだし・・・
個人的に絵を描く能力は羨ましいけど、模写しか出来ないならやっぱいらないかなあ。
脳もいろいろですね。
ところで脳の機能ってどこまで解明されてるんだろうな。
NASAのくだりを読む限りあまり進んでるとは思えないが。
脳の研究が進んでサヴァン症候群を発生させる技術が確立されたとしても
右脳と左脳のリンク欠陥が鍵だそうだから障害の発生を抑えるのは無理そうだ。
アスペルガー症候群についても恐らく同様にそうなのだろう。
が、まぁ大なり小なり障害を抱えたとしても過去の偉人達がいた世界に
足を踏み入れたいと思う人間は俺を含め少なくないはず。
脳研究が進んでサヴァン症候群やアスペルガー症候群を人為的に
発生させる技術が確立されても障害の発生を抑えることは無理だろう。
が、大なり小なり障害を抱えてでも過去の偉人達がいた世界に
足を踏み入れたいと思う奴は俺を含め少なくないはず。
妖精現実のMETAタグにあったのはこれかぁー。
仮に妖精現実の記事を書いている人がサヴァンだとしても、会社に勤めたり雑誌の記事の執筆に協力したりと、その点では特に問題なく現実に適応している妖精に見える。
人間の脳の機能、大多数は「ほどほど」
であるのは、やっぱりそれが一番
生物的に汎用性が高くて生き残りやすいからだろう。
器用貧乏の方が一芸しかできないよりも
社会的には多方面から求められる。
天才の有用性も、
凡人との比率にバランスが取れて
初めて成立するということですな。
普通の人でも、すごい記憶力の人はいる。
普通の人は雑念が入る(電話帳丸暗記に意味が無いとか)
のでそうゆう事が出来ないのだと思う。
また、意味が無いと判断出来る事は社会生活を営むうえ
で大変重要なことと思う。
おっさんはねェ、昨日の晩御飯のおかずも思い出せないのよ、
人間の個人差ありすぎなとこに腹立ててる訳よ、でもなんらかの障害と引き換えにって言われると、おかず忘れてるくらいが
いいかな。
俺の同級生にも似た様な人が居た。
普段は人と会話をする事もマトモに出来ない奴だったが、
一度だけ家に遊びに行った時、徐にPCの前に座ると
信じられないスピードでキーボードを叩き
瞬時にプログラムを組み上げてしまった。
アレには驚愕した。
サヴァンの子供を集めてちょっと教育して
何か創らせたら㌧でもねー物が出来るかも知らん。
そう思うとちょっと夢が広がるか。
ある程度倫理的抑制をしてから研究を進めないと、大変な事になるかも。
例えば、戦闘機のナビユニットに子供の脳が使われたりとか。
俺らはそういった異常な天才たちが発明した物を
使って生きているともいえるわけだしな。
この人を憐れもうなんて思わないよ。
「サヴァンか、否か」という話題で盛り上がっているようだけど
人間というのはアナログなわけで。
99%平凡、1%サヴァンという能力の人が、
79%平凡、21%サヴァンになれたとしたら、うまくやれば
下がった部分の能力についてはどうにかやりくり出来るかも
しれないと思わない?
>>146
何パーセントがサヴァンとかありえんのかね?
デジタルアナログで表現する症状じゃじゃないように思うけど。
もしありえるとしたら79%平凡、21%サヴァンは人付き合いの悪い記憶力のいい人ってところなのかな。
>>82
ありがとう。
なら、ロボトミー受けなくて正解だったってことかな。
それとも、手術していたら治っていたのか、
さらに酷くなっていたのか。
この人って確か余命宣告もされてたと思いますけど、
医学の推測をことごとく跳ね返しているところが、
かっこいいと思う。
でも、正直もう少し体重落として美形だったら、
周囲の反応も猶のこと良かったのに。(笑)
自閉症の人は過去の事を現実に今起こっている事のように思い出して突然怒りだしたり泣き出したりするらしい。
勿論楽しい事も同じようにリアルに思い出すんだろうけど、それでも辛かった事をその時と同じ感覚で辛いと感じるのは本当にきついんだろうなあ。
夜ひとりで布団の中で辛い事をリアルに思い出して止まらなくなったらなんて思うと、、、自分なら自殺してしまいそう。
そもそも天才になりたいなら、IQ測定不能の天才のほうがいいでしょ。
本当に必要な解決するべき難問を見事に解く。こっちのほうが数段、意味があるしすごいって。
超エリートのほうが、金にも女にも困らないし、肩書きもあるんだから、ぜんぜんそっちのほうがあこがれる。
価値観はいろいろだとは思うけど、凡人の欲望から考えたら、まずさヴァンはありえない
>>150
いや、お前羨ましいの?
記憶力が優れてようが計算能力が桁違いであろうが、100m9秒で走れようが
精神・知的障害を背負うのは代償としてつりあわないと思うんだが・・・
もしかしてサヴァンの人?
ってかリンク先にあった「テニスボールを裏返せる少女」↓
http://web.archive.org/web/20030213183206/http://www.human.tsukuba.ac.jp/~hnakazaw/essay/powOfLove.html
が激しく気になるんだが、そんな事サヴァンかどうかに関係なくできるものなのか??
空気の入ったボールを傷をつけずに裏返す事なんて数学的に可能なのか??
誰か教えて欲しい。
>>153
リンク先にある“直観像”によるのでしょうね。
既存の物理学で確立された法則や定理を叩き込まれた
人間には想像が出来ない、ということでしょう。
人間の赤ん坊は生きるのに必要な物理現象を言語による
学習ではなく“直観”で学びますので、言語で確立されていない
物理法則を発見することもあるのではないかな。
で、サヴァンの人の天才たるゆえんは知りもしない音楽理論や
カレンダー計算を直知する“直観力”と、
それを留める“記憶力”だろうと思いますので、
直観という意味で関係があるのではないかな。
あと、数学世界というのは物理世界とは全く何んの
関係もなくて、人間が基準を作って合わせているだけです。
歴史的に物理学者と数学者が絶縁状態にあったこともありました。
だから数学的にはフラクタルやクラインの壺みたいな
物理(現実)世界に無い物体もほぼ自由自在に空想できるので、
数学的に可能かどうかのご質問はナンセンスかと
(数学によって求められた図形をひっくり返すだけです
数学は物理法則に支配されませんので、可能です)。
参考4のWikipediaにある、健常とアスペルガーのボーダーにいる者ですが、本や興味ある物事の記憶力はいいようでしばしば人に驚かれます。歩き方と感情に問題があるようでよく他人からその事で指摘を受けます。
昔の嫌な記憶が鮮明に戻ってきて堰を切ったように泣く時があります。
私はIQで見れば128ありますが、ただそれだけで、社会生活にうまく溶け込めないので苦労が多いです。
よほど環境に恵まれないとサヴァン症候群は生活する上で辛いんじゃないかと思います。
>>146 自閉症はアナログ的なものですが、サヴァン症候群を平凡との兼ね合いで語る事はできないと思います。サヴァン症候群は「知的障害」を持つ人が「ごく特定の分野で天才的能力を発揮する」ものですから。
少し障害があって少し秀でているのは、もはやサヴァンにはならないでしょう。
それこそ>>147の言うように「人付き合いの悪い記憶力のいい人」になると思います。自閉症はまず対人関係に問題起きますから…
何を見て何を感じるかなんてサヴァンじゃなくても十人十色だもんなあ。
世界も真実も観察者の数だけあり、それを共有することが困難だったからこそ抽象化、言語化は進行したと。
それが進化ならば彼らは取り残された人なのか。それとも我らが取り残されたのか。
セロトニンの足りない自分のへぼい脳みそに、サヴァンと入力すると、
サヴァン→木島日記→人間演算機=利用されたら酷い
って出力されました。
過去に読んだもの、見た、聞いた事、起きた事全てを思い出せる人の話を本で読んだことがある(どこの国の人かは忘れた)。
その人は何年何月のお昼ご飯のメニューも思い出せるらしい。
サヴァンとの違いは、彼は普通に仕事をしていて、知的にも障害が一切ない普通の人ということ。
>>155
アスペルガーとサヴァンの違いが分からないのですが、サヴァンが何か知的、精神障害を伴うのに対して、アスペルガーは常に自閉症という認識でOKなんでしょうか?乱暴の聞き方ですいません。
>>160
その前に「サヴァンが何か知的、精神障害を伴うのに対して、アスペルガーは常に自閉症という認識でOKなんでしょうか?」の意味がよく分らないのですが。それでは自閉症が「知的、精神障害」を伴っていないように聞えます。自閉症は先天的な発達障害ですよ。知的障害です。
アスペルガー症候群は「高機能自閉症」とも呼ばれる。知的障害の少ない自閉症。「自閉症」って語感のせいでひきこもりやらうつ病やらの仲間だと思っちゃう人も多いけど、それは間違いですよ。
で、サヴァン症候群というのは自閉症者が特殊な能力を発揮すること。アスペルガーの場合もあるしそうじゃない場合もある……んだと思う……。
>>160
163の人の言うように、先天的な障害なのでサヴァン症候群でもアスペルガーでもカナーでも常に自閉症です。生まれ持っての脳の障害ですから。
自閉症の中のごく一部の人はサヴァン症候群という症状を持っている…そんな感じでしょうか。
新聞で、一時期アスペルガーの特集(自閉症の特集の一部だったかも)やってたっけ。実際のアスペルガー症候群の人で、社会適応してる人のインタビューなんだけど、確かその人、放射線技師か何かだった。技師とか技術者とかなら能力が発揮できるんだろな、むしろ向いているという事だったかと。
本人も「人との交流が必要だったり人を介して何かをするような仕事は極端に困難」と言っていた。勉強すりゃ簡単に医者や弁護士くらいになれるんだろうけど、実際に医者や弁護士として働くには、対人交流の困難さから、うまくいかないことが多いんだろう。一般の仕事ってのは結局、そういう総合力が要求されることが殆どだし。
何にでも向き不向きがある。「スニーカーズ」って映画で、盲人が超絶的な聴覚で困難な場面を切り抜ける活躍をしてたりしたけど、ああいうもんだろう。
創造的な能力や対人関係が不要で、今のところ機械的な記憶力なんかが必要とされるような職種ってことになるんだろうけど、そういう分野って結局機械に置き換え可能な部分が多いんだよな。風景を記憶して正確に再現するってのはカメラで充分だし、本の内容なんてのは本を買うかコピーすれば充分。まあコピー不能な入手困難本やら、記録禁止な場所での記録、なんていうニッチ領域での活躍ってことになりそうだけど。スパイも単独では無理だろうから、「ふつうのスパイ」とチームを組む形で利用するというのが一番自然なスタイルかな。
同じような内容かもしれないけど。
兄弟でサヴァン症候群の男性2人が、素数(1,3,5,7,11,13…)を交互に言っていく遊びをしていて何十億の桁までスラスラ言い合っているってのをテレビで見ました。
再現VTRだったか実映像だったのか覚えてないけど。
かなり衝撃受けた記憶がある。
>>166
そういえば両親共に技術者だと、自閉症児の生まれる確率が高いそうです。
――ってことは、これって病気というよりも、遺伝的適応?
いろいろ付き合って、思ったんだ。
能力は抜群に高いけど対人コミニュケーションの低い人が技術や芸術を発展させて、平凡だけど対人コミニュケーションのある人が人と人との関わりを受け持つようにつくられてるんじゃないかって。
実際どうかなあ。この手の記事なりコメントって、大抵「優れた部分」にしか光を当てない(しかも興味本位で)んだけど、実際にはその代償として欠失している部分(順序は逆だろうけど)も大きいんだよね。
単純に、イイ部分だけ見て「こんな能力、欲しい」ってなるのは分かるけど、「1万冊の本を暗記できます。代わりに、恋愛できず、感動せず、喜びがなく、生活のために社会に出ても、普通の人が何とも思わないような沢山の事々に対して常にストレスを感じ、実際に対処が困難で、柔軟に行動できず困惑し、場合によってはパニックに見舞われます。そしてそれが、一生続きます」だったら、今のままでいいや、って感じがする。
>171
そもそも自閉症は(定説では)先天性の発達障害なんですから「こんな能力、欲しい」と思おうと「今のままでいいや」と思おうとなれるものではないわけで。
ところで自閉症者が「恋愛できず、感動せず、喜びがなく」というのは偏見ですぞ。結婚している自閉症者だっているし、知的障害者の競技大会(SO)だってあるでしょう? SOで感激して泣き出しそうな自閉症者見たことない? ……ないんだろうな。
左脳と右脳が分断されていると言う事は、思考を共有出来ないから…
ある意味において二人の人間が混在しているような状態になるのだろうか?二重人格のように入れ替わりではなく、常に、同時に、一人の中に二人の人間が混在している状態。
いや、でもそうすると右半身と左半身の動きがバラバラになってしまうか…うーむ…ある能力に特化する事との関係も解らないし…。
掃除機でその掃除機を吸い込めるか?
脳ミソのことを脳ミソを使って解明できるのか?
今夜は理屈地獄に落ちようかな。
欠陥なのか、発達なのかわからないけど、少なからずそんな能力が脳味噌にはあることと、なぜ使えない人が多いのかが、ズバリ気になります。
ま、仮にみんなの記憶力がサバン並にあがったらそれはそれで、なんか、恥ずかしいかもぉ・・・
後天的でもサヴァンというんか? 初耳。
事故や高熱で障害が出る高次脳機能障害もあることだ、逆にプラスの能力が出ることもあらあな。
ここまで突飛な才能もってりゃ「すげえ」と言われるが、同じ自閉スペクトル圏内の奴等でも「人よりちょっと記憶力がいい」「ちょっと論理的思考に優れてる」だけで他の厄介な性質が目立つ方が多いからな。因果なもんだ。
でもこういう共通の変なところを持つ変な奴等おるからな。ヒトって不思議だな。
サヴァンの人やアスペルガーの人は平凡脳の人がほとんどの
この世の中で多分ストレスがたまってたいへんだよ。だけど少しうらやましいなあ。でもやっぱり現実、その特殊な才能をいかせればいいけど、自立は難しいのかな?
それにこんなすごいサヴァンの人も
いればそんなにすごくない人もいるだろうし、すると生きにくさだけが残ってよっぽど精神力強くないと死にたくなるかも。
おぉ、やっとこの話の特集来たね。以前から興味があった。
読んでみると「脳を抑制する能力」が欠落してるから記憶力が異常発達するってことか。
あくまでまだ推測の範囲内らしいが。
人間は脳のほんの一部しか使い切れてないらしいね。
脳障害で「脳を抑制する能力」が欠落すると・・・なるほど。
記憶がクラッシュすることないっていったって・・・
セックスで記憶が全部クラッシュしちゃう可能性もなきにしもあらず。その場合、ドピュッと出したものにいいものつまっていそうだ(飲んだらご利益あるかな?)
記事は、置いといて、
コメントがとても興味深いので 参加させてください。
うちにも一人自閉性障害がある子がいます。
サヴァンというほどの ぬきんでたもの(能力的に)はないのですが、
レインマンには雰囲気がそっくりです。
1+1は?ときかれても、ぽかんとしてたのに、
半年後には ある数が、素数であるかないかは瞬時にわかるようになったし、
「いついつ、誰がどんな模様の服を着てた」というのも記憶してます。「こないだお風呂屋さんに行ったとき、僕が時間を聞いたでしょう、あれ何時何分だったでしょう?」とかも言います。あ、測定したIQは60です。問題(聞かれてること)の意味がわからないことも多いです。
自分は覚えてるから人も覚えてると思い込んでるし、その(過去に何時何分だったかという話題)会話には面白みがあまりない、という取捨選択みたいなものはあまりできません。
過去にかいだにおいや 見たものも、興味があるものなら
かなり長いこと覚えてます。
わたしが思うのは、いろんな情報を、そのまま記憶してしまう、重要性や優先という取捨選択をかけたり判断したりが、弱いか、できないように思います。
多数の人が 当たり前にしてることを、わからないので、
自分なりの理屈で 系統付けて理解していくようです。
存在感や、情緒を共感する感じ は薄いですが、でも、冷たい感じではないです。切り捨ててる、というより、持ってない、弱い、、のだと思います。
理屈はよく通じますが、感情は素朴な感じです。「くやしい、って、泣いてるってこと?怒ってるって事?」とか聞いてきます。
でも、ほろりとさせられるときもあります。
レインマンの映画でも、複雑な感情は共有できないけど、小さい弟に怪我をさせたことは20年以上、昨日のことのように覚えてましたが。
どっちがいいとか劣ってるとかではなく、
まったく異なるシステムというか、異文化に生きてる人たちだと思います。
それぞれ、自分ができることがあれば、貢献し、
できないものは、助けてといい、
助け合えたらいいなと思います。
こだわり、柔軟さというか適応の具合、能力の具合、環境、いろんなものが個々人で違うので 一概に「自閉症がこうです」とはいえませんが、うちのだけ見てたら、障害はあるけど いまのところ、心身ともに健康そうだし、幸せだ(本人談、幸せというのは おいしいときや面白いものや、お風呂で思うそうらしい)そうです。
うまくかけなくて長くなったのですが、「169のご意見に賛同です。」
俺人は覚えられるんだけど、これなのかな
新宿駅とか、人が大量に行き来する場所で人の流れ見てると
「30分前、こいつ女連れて歩いてたな」とか
「朝、同じ電車乗ってたオサーンだ」って感じに覚えてる
本丸々一冊暗記は㍉
「人間は物事を忘れる事は無い。ただ思い出せなくなるだけだ。」
ってセリフを思い出した。
脳の整理、引用能力が桁外れなんだろうなぁ、こういう人達は
サヴァンやアスペルガーは明らかに何らかの障害を同時に持ってるんだろうが、
直感像記憶能力者はその限りでないな。なんでだろ。
後天的サヴァンと言えば地下鉄サリン事件の
被害者のうち生き残りがその症状に陥っているらしい
物を覚えられないのではなく忘れられなくなるらしい
どんな些細なことも恐ろしく正確な映像データとして
残っちまうらしい
そんで夜も眠れなくなるくらいに過去の日常が際限なく
脳裏に甦って常に頭がパンクしそうな症状なんだとか
サリンは脳内というか神経にはアセチルコリン再取り込み阻害剤
として働くので記憶のメカニズムにはアセチルコリンが深く
関わっているということがこの件で分かったが
その利用法とかまでは至ってないようだ
人体実験は危なすぎるしな731部隊ならやりかねんが、、
>>189
PTSDですね。記憶は感情と強く関係してますからね。
(でもサヴァンの方は何でも記憶してしまうから、それとは少し違うのかも・・。)
一般に我々は大事な事は覚えていてどうでもいい事は忘れていく訳ですが、それが出来ず全て覚えてしまうという状況だとかえって判断力が鈍るかもしれません。
恋人や無二の親友の顔と、道で一度すれ違っただけの無数の他人の顔の記憶の鮮明さが全く同じって・・逆に辛いかも。
人は忘れる事で自分にとって大切な情報をえり分けているのかも・・?
>>190
PTSDは記憶障害も含むのかどうか知らんけど
主に身体的な変調のほうを指して使われていると思うのだが
事件の心的外傷というよりモロにサリン浴びた人間
(大半は死んでるが)に
現れる症状ってことでしたよ
心理現象も化学物質を介して行われる
わけだからフィジカルな心理ショックかな
ちなみに情報の捨拾選択は海馬(RAM)
で一定の保存期間を経た後
大脳辺縁系(HDD)に移行されるわけだが
その絞込みが無い状態(ページング100パーセント)
がサヴァンなんじゃないかな?
>>191
海馬から大脳への書き込みが100%というのは考えた事があるけど、一般人は「思い出す」という行為にも結構苦労するから、書き込みだけじゃなくデータの検索機能にも大きな違いがあるのかもしれないですね。
パソコンなら検索範囲を広げると時間がかかるけど、サヴァンの人は瞬時に言い当てるので、単に検索範囲が広がっているだけじゃないみたい・・
そういえば小学校の同級生に「知恵遅れ」として養護教室に通う子がいたんだけど、たまに普通クラスに来てたからしゃべったりしてたんだよな。
先日その子と15年ぶりに会ったら、「○山○也君昭和55年1月27日生まれA型趣味ファミコン好きなソフト・・・・」
とホント機械のよーにまくし立てられて怖かった。
ちゃんと職にもついて(庭掃除?)生計をちゃんと立ててるとのこと。なにげに俺よりスゲー・・・
>>194
爬虫類の脳はそんな感じらしいですよ
正確にしか記憶できないのです。コンピュータに近いですね
間違うというのは似たものを類推できる能力の
裏返しなんだそうで
双子の似ている顔を間違えてしまう人は
類似のものを似ているから同種のものと
判断できる
双子の似ている顔をはっきりと区別できる人は
それらが似ているかどうか判断できん
CADの世界で一つの線分を数式でも座標でも表現できるが
数式によるパターン表現 →普通人
座標による絶対的な特異表現 →サヴァン
かな?
計算をするんじゃなくて
式と結果を丸暗記するみたいな
アリストテレス流に類推するとか
カテゴリーに分けて理解を単純化するという
物事の理解をフォーマット化することにより
その手順だけを覚えて
記憶する力が退化してしまったのかもな
生物ってさ、基本的に必要なものを発達させて、
不必要なものを退化させてるよね?
で、その退化させたものの中にはあっても困らなかったものだってあると思うんだ。
例えば暗闇の中で聴覚に頼って生きるとしても、目はあっても困らないよね?
脳にもそういう部分があるんじゃないだろうか。
人間として生きるのに不必要だがあっても困らない能力ってのがね。
本を9000冊
数学、化学、生物、物理、地理、日本史、世界史、政治経済、現代文、古文、漢文、英語・・・etc
最強の受験生になれる!?
>>200
その進化だけどさ
人間の場合自然環境からかなり離れた文明で暮らしているから
おきないと思うんだよな
偶発的な突然変異と、それが環境にあってるかどうかの
淘汰の2段階で生物進化が構成されるわけだが
物覚えが悪かったところで死ぬわけじゃないからな
その資質は文明の中で泳いでいくのに有利なだけでさ
生きる死ぬの話じゃないのだ
足の速い遅いはまだ他の生物が身近にいた石器時代なら
食われる前に逃げられるかって事に関わるから進化も有り得るが
たまに記憶力も独創性も全てにおいて完璧なものが出てきても
そんな能力は有ろうがなかろうが生き死にに関係なければ
その形質がその生物種に確定される事
(それ能力を持った者以外が淘汰される)
はないのだ
>>203
いや、だから200が言いたいのは
あっても困らないものがなぜ退化するのか?ってことじゃないかと。
そしてあっても困らないならあっても不思議じゃないよねってことかと。
俺の高校にもそういうやつがいた
まぁ天才的ではないけれども
英語とかは発音ができないで
スペルだけ覚えていた。
先生に「この文読んでみて」
といわれても「スペルならわかります」
とかいって授業を中断させていた。