【KVAL】米カリフォルニア州在住の男性の肌が、真っ青になったとのこと。ポール・カラソン氏の顔が青黒色に変色し始めたのは、今から14年前のことである。変色は段階的なものであったため、しばらくの間、氏のまわりの人々は、誰もその顔色の変化に気がつかなかったという。「顔色は徐々に徐々に変化していったので、私を含め、まわりの人間もしばらくの間は誰も気づかなかったんです。それがある日、ずっと疎遠だった友人に久しぶりに合った際、”お前、何をやってたんだ?”と言われてはじめて気づいたわけです。」
カラソン氏の顔色が変色したきっかけは、コロイダル・シルバーと呼ばれる装置だった。コロイダル・シルバーとは、金属から抽出されたコロイド銀を、電流と共に水に浸透する装置である。カラソン氏はその装置を使った水を飲用し続ければ様々な持病に効くと勧められ、ほぼ毎日飲用していたという。そのため、氏の症例は銀が抗生物質として利用されはじめて以来、報告が続くArgyria(銀皮症・銀沈着症)に関係していると推測されているのである。
「原因が何であれ、ブルーマンとして生きていくのは容易なことではないんです。なるべく人のいる場所は避けるようにしています。」カラソンのガールフレンド、ジャッキーもはじめは彼の顔色に驚いたが、今では慣れたと話している。「今では二人で外出したとき、人々が彼のことを見つめて、はじめて気になる程度です。」
半年程前まで、カラソン達はオレゴン州に暮らしていたが、人々の彼に対する扱いは酷いものであった。そして彼らは二人を受け入れてくれるという期待を抱き、カリフォルニアに移住したのである。「ここの人々は私たちを受け入れてくれるのではないかと思っています。以前とは違う種類の人々がここにはいると思うんです。」カラソンは語る。「彼はとても親切で、大きなハートを持った人なの。」ジャッキーは続ける。カラソンは今後、特に治療を受けるつもりはなく、ただ静かに余生を送りたいと話している。
【参考】Blue Man Seeks Acceptance (動画)
Argyria Photos: 銀皮症で青黒くなった症例写真
- THE BLUE PEOPLE OF TROUBLESOME CREEK
ちなみに19世紀後半、米国のケンタッキー州の人里離れた盆地に一家全員が真っ青な肌をした家族が暮らしていた、という話が都市伝説的に伝えられている。調査によれば、家族はフランスからの移民で、全員が遺伝性のメトヘモグロビン血症にかかっていたのではないかという結論に達しているが、彼ら家族もまた、炭坑に近い小川の側で暮らしていたとのことである。
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