X51.ORG : W・シェークスピアの謎、コンピュータが徹底解析へ
HOME > ART > Article

W・シェークスピアの謎、コンピュータが徹底解析へ

shakespeare.jpg【ABConline】かの天才ウィリアム・シェークスピアの残した膨大な戯曲作品のうち、一体幾つの作品が彼の本当の作品だったのだろうか?そして史上最高の天才戯曲作家は一体どの程度他の作家達の影響を受けていたのか?現在、文学と言語学を専門とする大学の研究チームが画期的なコンピュータ解析を用いる事で、これら数世紀に及ぶ謎の答えを導き出す為の研究を進めている。豪ニューカースル大学助教授ヒュー・グレイグ氏と、米マサチューセッツ大学のアーサー・キニー氏らの研究によれば、現在彼らは「コンピューター文体解析」という手法を用い、今後2年間かけてシェークスピアの文章を完全解析する予定であるという。彼らの手法は複数の異なるテキスト間で「and」や「the」、「but」といった頻出単語の使われ方の類似性及び違いを解析するものである。

文学及び言語学コンピューティングを専門とするクレイグ氏によれば、研究者はテキスト中における単語用法のパターンを最低30以上解析する事でその文章が誰によって書かれたものかを明らかにする事が出来ると話している。

「この解析で利用するのは普通、人間が全く気にしない類の単語、つまり頻出単語なんだよ。でもコンピュータはそのパターンを解析できる。そして、実はそれこそが大事なんだ。人それぞれの文章に実は大きな特徴がある事に気づくだろうね。」と語った。

今回の研究の画期的なところはこの「頻出単語のパターン解析」というところにある。これまでの同様の研究では頻度の低い単語の利用パターンを解析する事でその個性を導き出そうとして試みたが、今回の研究はそれらの方法とは根本的に異なるのである。

クレイグ氏とキニー氏は今後、まず第一に名作「エドワード三世」が果たして本当にシェークスピア自身によって書かれたかどうかという最大の謎、そして更に「ヘンリー八世」及び「The Two Nobel Kinsmen」の2作品が果たして本当にジョン・フレッチャーとの共作だったのかという問題に挑む予定であるという。

研究ではシェークスピアのものとして知られる作品数点とジョン・フレッチャーの戯曲作品数点を解析にかけ、比較する予定であるという。クレイグ氏によれば、まず研究のファーストステップとしてシェークスピアとフレッチャーの共作だったかを明らかにし、そして、最終的にはもし共作であったとしたら、どの部分がシェークスピアでどの部分がフレッチャーによるものだったのかまでを徹底的に明らかにしたいと話している。またあるいは、二人がお互い別々に書き始めたものが結果的に共同作業になったのではないかという可能性も検討するという。

更に、それとは別にシェークスピアがどの程度フランス哲学者モンテーニュに影響を受けたかを明らかにするため、今回行われる手法とは逆に幾つかの出現頻度の低い単語用法のパターンを解析する予定であるという。

「シェークスピアが(モンテーニュのテキストを)読んでいた事は明らかになっている。作品の中で彼が逐語的に引用している箇所があるからね。ただ、彼がそれをいつごろ読んだのかという事はまだ明らかではないんだ。いつ頃読んだのかっていうのは彼の作品への影響を明らかにする上で非常に重要だからね。本で読んだ珍しい言葉を今度は自分でどこかで使いたくなるのは誰にでもある事だろう」

また、クレイグ氏は続けて、この「コンピュータ文体解析」をシェークスピアに用いる事自体は決して新しい事ではない、と話している。今回の研究は前任のジョン・バロー氏が開発したシステムを更に発展させて行われるという。。

「バローの仕事は本当に画期的だった。彼の研究のお陰でコンピュータで頻出単語のパターンを解析する事が可能になったんだからね。」

バロー氏の研究以前は、こうした頻出単語のパターンは英語を第一言語にする人の間では共通しているという仮定があったため、
解析がうまく機能していなかったという。

しかし今回の「コンピュータ文体解析」ではインターネットの興隆により、多数のテキストサンプルが手軽にダウンロード出来るようになったため、大量の文書サンプルの入手が容易になり、解析が非常に正確になったとのべている。実際、解析には少なくとも2000単語以上が必要とするという。

またこの研究は今後、今回のように個別の著者のみでなく、世代、国籍、性別といったグループごとに文体の違いを解析し、算出する事も可能にするという。

今回の研究を更に発展させれば、例えば、ヴァージニア・ウルフの作品に今回の研究を応用し、精神病の際にどう彼女の文体が変わったか知る事も今後可能になるのだろうか?

【参考】日本シェークスピア協会 | Shakespeare in Stratford-upon-Avon | The Complete Works of William Shakespeare

【初級】シェークスピア=ゲイ説 | シェークスピアの謎

【中級】シェークスピアの画像に暗号その解説

【上級】シェイクスピア=北斗神拳説

友よ、願わくば ここに眠る 亡骸を乱すことなかれ この墓石を惜しむ者に幸いあれ 骨に触れる者に災いあれ  - シェークスピアの墓碑より

【関連】解読不能の書 ヴォイニッチ手稿の謎 | キリストの具体的な死亡日を特定

2003.11.15

HOME > ART > Article
SEE ALSO
COMMENTS in Facebook
COMMENTS (2)
1.  匿名  2004/06/02 21:51:02 [RES↓] [TOP↑]

シェークスピア作品は全部読んだけど、

一人一人のセリフの一つ一つが好きだな・・・。

それより初級と上級のの意味がわけがわからんぞw

2.  匿名  2004/06/05 20:07:37 [RES↓] [TOP↑]

シェイクスピアが他の作家なんかに影響を受けて
文体が途中から変わってたとしても、別人と喚き
たてるんだろうな。萎え。
統計的な方法以外でも同時に確認しろってこった。

PAGE TOP | HOME | CATEGORY:ART

X51.ORG

CATEGORY

SEARCH

ARCHIVES


HOME | EARTH | ANIMA | ANAL | ENEMA | FILES | CONTACT | RSS

2003 - 2014©X51.ORG RIGHTS RESERVED.