BBC NEWS | Africa | Hunt for Gambia's mythical dragon【BBC】この度、英国の未知動物研究チームが、アフリカのガンビアへ渡り、龍のような生物"ニンキナンカ(ninki-nanka)"の捜索を開始したとのこと。ニンキナンカはガンビアを始めとする西アフリカ一帯で古来から知られる謎の水棲獣である。主に沼地に出没すると言われ、目撃者によればトサカを備えた馬のような頭に、長い胴体、鏡状のウロコを持っているという。しかし研究チームを率いるリチャード・フリーマン氏によれば、ニンキナンカを目撃したものはただちに病を患い、程なくして死ぬとされているため、これまで有益な一次情報がほとんど掴めていないとしている。
また伝聞された二次情報によれば、生物はワニや蛇に似ており、中には翼が生えているとするものや、炎を吐くとする説まであり、リチャード氏は「実際に存在するのかどうかは、疑わしい」と語る。しかしまたリチャード氏はこれら捜索活動が時間と金の無駄であるといった批判に対し、「現地に来るまでこの生物について、我々は何ら情報を得ていなかった。今後はここで、本当に生物が存在するかどうか、可能性を探っていきたい」と話している。
これまでの捜索の結果、チームは実際に生物を目撃したという人物を見つけ出すことに成功したという。現在、キアン・ウエスト国立公園でパークレンジャーを務めるその男性は、今から三年前、沼地でニンキナンカを目撃した。目撃後、彼は噂の通り死ぬことを恐れたが、ムスリムの聖者から与えられた植物の実を食べることで何とか生き延びたと話している。男性によれば、生物は体長50m以上、体輻1mほどの大きさで、気分が悪くなるまでその生物を1時間に渡って目撃し続けたという。また今回、フリーマン博士らは男性に未知動物の写真などを男性に見せ、尋ねた結果、その生物は中国の龍によく似ていることが明らかになったと語っている。
「ガンビア全域で類似した逸話を聞きました。しかし、目撃者は数週間のうちに死ぬと言われているためでしょうか、実際に目撃したという人はごく僅かです。」また今後、ニンキナンカのものとされるウロコを英国に持ち帰り、詳しい検査を行うことを予定している。しかし、当初行われた検査では、ウロコとされる物体は薫製のニシン、もしくはセルロイド・フィルムの破片のようにも見られ、生物のものではない可能性も高いという。「しかし我々は、決して西アフリカの湿地帯にニンキナンカがいるという可能性を除外したわけではありません。それは単なる民間伝承ではないということです。」
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