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危険な南米視察→ただの観光旅行に(視察中間報告)

mayan_skull.jpgご迷惑をおかけしています。いつかノビー(落合信彦)が見た夢の跡を追い続けること早一ヶ月、9月3日にメキシコ入りし、その後中米を経てペルー、ボリビア、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチンと視察を続けるまま、現在、南極を目前に望む世界最果ての地、ウシュアイアの町に到達致しました。当初の計画では、ノビーが命懸けで綴ったキーワードを元に鋭く、コンパクトに南米大陸を縦断する予定だったのですが、ノビーのように行く先々で元ナチス高官に出会える訳もなく、ジョセフのような気の利いたガイドに恵まれた訳もなく、しかしせっかく来てしまった以上先々の遺跡、名所などを観光しながら、暖かい南米の風に吹かれて何となく視察(観光)を続けるうち、不覚にも当初の視察予定期間である一ヶ月が経過してしまった次第です。

今後はウシュアイアより氷河地域を越えて北上、エスタンジアと目される地域(詳細に関しては下記の8を参照)を視察した後、人型生物が目撃されたサンチャゴ及びイースター島に立ち寄り、遅くとも来月初め頃までには運営を再開する予定です。

また現在までのところ、正直に言いまして特筆すべき成果、及び面白アクシデントはありませんが、これまでに得た視察(観光)情報を簡単に記しておきます。


1.ペルー、グアテマラの新遺跡

- マヤ文明史を塗り替える巨大な仮面を発見 グアテマラ
- インカ文明の新遺跡発見 一世紀に渡る謎を解明

現在発掘の最中につき、関係者以外立ち入り禁止で視察不可(グアテマラのペテン区の遺跡に関しては、現在一般公開されているティカル遺跡から程近いこともあり、発掘が終了次第、そう遠くないうちに一般公開されるかもしれないとのことでした。ペルー、クスコ周辺の遺跡についてはマチュピチュ同様、アクセスが困難であり、周辺整備も含めて時間がかかる為、まだ一般公開の目処は全く立っていないとのことです)


2.メキシコ、モンテレイのフライングヒューマノイド

- 警察官がフライング・ヒューマノイドに襲撃される メキシコ

今回の観光ルートから遠いので何となく却下


3.メキシコ東部、カンペチェ州のUFO事件

- メキシコ上空で空軍機がUFOの大群に接近遭遇

現地カンペチェ及び周辺で様々な人に情報を聞いてみたのですが、逆に、そんなことがあったのか、といった様子で、現地ではほとんど全く話題にはなっていなかったようです。

またトゥクスラ・グティエーレス在住の心理学者に聞いた話では同地域(事件発生現場は丁度、2002年から一般公開されたジャングル地帯に位置するカラクムル遺跡付近上空、西には有名なパレンケ遺跡がある地域。パレンケは有名なマヤの王が生命の木を上る図=古代宇宙飛行士の図が発見されている遺跡)は昔から世界中からUFOチャネリストやオカルティストが集まる地域であり、特に南部は信心深い先住民が多く居住している地域であるためか、しばしばそうした噂を含む謎の現象の発信地になっているとのことです。

現地UFO調査団体への取材も考えたのですが、時間もなく、何となく面倒なことになりそうなのでパスいたしました。


4.チリの人型生物

A. ミイラ化した人型小型生物

- 2002年チリ、極小ヒト型生物の謎

カリノ家についてはあの事件の後引っ越しているとのことらしく、残念ながら、今回は訪問することが出来ませんでした(生物発見、チリのテレビ局で話題になったのは2年ほど前)。

B. 公園内で撮影された人型小型生物

- チリで小型のヒト型生物が撮影される

chile_park1.jpg事件現場である遊歩道は首都サンチャゴの旧市街中心広場から北東2,3km程を東西に伸びる大通り(CARDENAL JOSE MARIA CARO)に面した東西にのびる森林公園内に位置しており、市民らの憩いのスポットとなっていました(写真クリックで拡大)。写真の通りはすぐ南(右の並木側)が遊具の備えられた公園(写真)となっており、また北(左の電灯側)はすぐその先が非常に交通量の多い大通り(写真)、更にその先は橋が渡された川となっています。

従って、もし写真に写った物体が人型生物であると仮定した場合、生物はまず橋を渡るか川から道路に上り、車の多い大通りを素早く渡って、ものすごい勢いで公園内を遊具側に横切ろうとしたと思われます。また同地点は恋人たちのやすらぎスポットともなっており、多くのカップルが寝転んで抱擁しながら大胆に接吻している姿が多数見受けられるなど、あまり謎の生物出没スポットとしては相応しくない状況を呈していた事も印象に残りました。

また公園の清掃員などに「このあたりで異星人やオブニ(注:西語でのUFOに当たる言葉。しかし、英語のUFOが一般に未確認飛行物体の総称を指すことに対し、このOVNISという言葉はそのまま「異星人の乗物」というニュアンスが強い。実際、南米、西語地域では「UFO」という言葉さえ民間レベルではほとんど理解されない。)などが目撃された事はあるか」と問うてみたところ、困惑しながらも、特に聞いたことはない、と真顔で答えてくれました。

※撮影した写真は撮影者のコメントを元にほぼ撮影者と同地点にて撮影。右側の並木は最近になって植樹され直したとのことで、いくつかの木が入れ替わっていた(参考:人型生物が歩いていた付近の地面の写真)。

※【参考】:X51.ORG:チリで小型のヒト型生物が撮影される


5.チュパカプラ

- チュパカブラを発見か - 家畜を襲う謎の生物が射殺される

南米のどこで話してもニヤニヤ笑われ、取材不可。


6.カブレラストーン

カブレラストーンに関してはナスカに行く途中、イカの町に立ち寄り、見学及び写真撮影をお願いしたんですが、サイトで公開したいと話した途端に却下されました。もっとも、カブレラ博物館に関しては現地でもやや苦笑いで紹介され、捏造であるかどうかはともかく、いずれにせよ微妙な雰囲気であることは間違いがないようです。(捏造疑惑については、かつてBBCのドキュメンタリによって石の作成者が発見されている。詳細はこちら

nazca.jpg※イカの町はナスカの地上絵があるナスカへの中継地点として位置しているのですが、ナスカは観光客にはやや評判が悪く、また空港がある首都リマからのアクセスも悪い(バスで7~8時間程度、飛行機はない。またペルーにおいて最も人気のあるマチュピチュ、クスコとは反対のルートに位置している)ためか、観光客の足が以前より遠のいているという実情もあるようです。またイカ、ナスカを含む付近は周辺を砂漠に囲まれた地域に位置し、特に産業も発達していないためか、町全体が地上絵の存在のみで維持しているといった印象もありました。またナスカの地上絵も風化によって数年前よりも大分線が薄れつつあるそうです。

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7.ウシュアイアの巨大火球落下事件

丁度今回の視察を開始して間もなく、現在滞在しているウシュアイアにて巨大な火球のようなものが山岳部に落下、広大な面積に渡って木々をなぎ倒すという事件が発生しました(詳しくは下記の【参考1】を参照)。この件に関して、現地で聞き込みを行っていますが、未だ決定的な目撃者にこそ出会えないものの、カンペチェのUFO事件とは異なり、この事件は町でも大きな話題となったそうです。

ushuaia2.jpgこの件に関して、実際に調査に当たった現地の国立科学調査センターCADICを訪れ、担当者であるアセヴェド博士らに取材を行ったところ、火球は丁度ウシュアイアの町から西に20km程離れた地域に位置するマルティアル氷河を超えた更に先、木々の生い茂る峡谷地帯に落下したとのことです。9月14日、時刻は午後8時30分頃、文字通り巨大な火2つ(現地では「巨大な光」とも報じられた模様)が突然上空に現れ、それらが順々にウシュアイア西部の山岳方面に落下し、また翌日ほぼ同時刻にも今度はウシュアイアの町から北東100km程の地点に位置するリオ・グランデの方角に落下したそうです(15日は天候が悪かったため、具体的な落下地点までは分からなかったとのこと)。

実際の落下地点は車にて山岳麓まで移動し、そこから更に雪原地帯を徒歩(現地人の話では徒歩5時間程度)で超えていかなければ行けない地点にあるため、現在まだ冬の終わりにある同地域での現地視察は難しそうです(写真は火球が落下した方角。ウシュアイアの市街地から望むマルティアル氷河)。

博士の話によれば、木々がなぎ倒された状況から、一時は突風もしくは竜巻のような現象ではないかとも推測された(CADICに勤める地質学者の話では、そうした現象は同地域では非常に一般的であるとのこと)そうですが、下記(参考1)の詳しい記事にもある通り、太い木々が根元からなぎ倒されている一方で、それらが根を張る地面には何ら損傷がないこと(折れた数10cm下に生えた草木には一切影響がなかった)、また木々をなぎ倒したはずである物体、現象の痕跡が現場から一切発見されていないことなど、原因は依然として全く不明であるとのことです。

また「こうした(火球のような)現象はこの地域では多く見られることなのか」との問いに対し、「一般的とまでは言えないが、5年前の同時期、ほぼ同時刻にもそうした火球が落下するのが観測された」と博士は語っていました。

また参考までに、このウシュアイアを含む地域は南米大陸本土とは離れたフエゴ島に位置していますが、このフエゴ島は元々「ティエラ・デル・フエゴ = Tierra del Fuego」の名が指し示す通り、「火の大地」という意味を持っているそうです。これはかつてポルトガルの探検家マゼランが大西洋から横断し(現在のマゼラン海峡)、この地域を発見した際に、大陸の上に煌々と燃えるいくつもの大きな火が見えたことからその名が付けられたとのことです(現在では、マゼランが見た巨大な野火群は先住民のかがり火だったと言う説が通説ではあるものの、実際、同地域は年間を通して風が非常に強く、また遠く離れた海峡から見渡せるほど巨大な火が燃えていたことは、それだけでは説明し難いとも言われている)。

さらに下記(8)、ディストリクトXとの関連性について、南米大陸南端と南極間を結ぶドレーク海峡では戦後、多数の独軍U-ボートが漂着していることでも知られており、ノビーは、同地域を大平洋側へと伸びるパタゴニアのフィヨルド地帯が天然の要害であることから、格好のUFO秘密基地になり得るという可能性も真顔で指摘しています。

8.ディストリクトX(エスタンジア)

エスタンジアにつきましては、現在まだ調査中ですが、現地で新たに入手した情報とノビーの本を照らし合わせて再検証した結果(特にブエノスアイレス周辺にて重要情報を入手)、今回、出発当初の予定を変更し、ノビーの指したチリ南部ではなく、別の地点に照準を定めることに致しました。

「20世紀最後の真実」(以下、ノビー本)に描かれるエスタンジアはチリ中南部のパラルから南に60km程(チリ第7州、おそらくはCOLONIA DIGNIDADと呼ばれる地域付近と思われる)であるとされていますが、これまで行った調査から行き着いた結論として、エスタンジアはある特定の一点のみを指す固有名詞的な存在ではなく、実際には南米における戦後のドイツ軍の亡命先(あるいは亡命活動を支える拠点)を指す複数地点の総称、及び隠れ家を指す隠語のような存在である可能性が高くなってきました。つまり「エスタンジア」は複数存在しているということです。

ノビー本にはエスタンジア(Estancia)の本来の意味は「農場」であると記述されていますが、農場以外にも飼育場、またresidense(家)や、treasury(宝庫、保管庫)といった意味もあり(また南米全土に渡って、ホテルやレストランなどの名称としても余りにも一般的である。例:La Estanciaなど)、さらに調査を進める最中、いくつかの"Estancia"なるポイントが明らかになったため、実際にはエスタンジアとはナチス残党が戦後、開発中のものを含む様々な兵器、あるいは戦後の体制復興を試みる為、何らかの保管庫としてチリ、アルゼンチンをまたぐパタゴニア一帯に点在するようにして設営した基地群を指す単なる隠語的総称とする方がより正確であると思われます。

(またこの辺りの状況ついてはノビーも曖昧には記述しているものの、ノビー本から直接的に読み取る限りでは、「エスタンジアは複数ある拠点のうちのひとつにすぎない」といった形で書かれており、即ち、拠点自体はいくつか存在するものの、あくまでも固有名詞としてのエスタンジアはチリの一地点を指すという形で書かれている。意図的にそうしたのか、あるいは単に結果としてそう読めるだけなのかは不明)

また、ノビー本の全体的な真偽はともかくとして(特に後半のUFO開発説への余りにも唐突なカタルシス的展開については、プレイボーイ誌上の連載記事であったことが大きな要因であると考えられる)、戦後、アルゼンチン南西部を含むパタゴニア周辺に多くの元ナチス高官が亡命、名前を変えて移住していたという事実に関してはほぼ間違いがなく、よって今回、新たな資料を元に再検証した結果、最終目的地としてノビーがあわや殺られかけたチリ南部を捨て、アルゼンチンのバリローチェに狙いを定めなおしたいと思っています。

まだ現在詳しいことは言えませんが、エスタンジアと思しき地点の大まかな場所もほぼ解明したため、結果はまた追って報告したいと思います。

※今回の視察において、移動中、ノビー本を何度かに渡って通読してみたのですが、現地で得た情報と照らし合わせてみれば見るほど、一体何故、ノビーがチリに向かったのか、その理由が非常に不自然であることが気にかかります。直接の理由としては、冒頭部においてアシスタントである元独軍人ジョセフ(彼はバリローチェに12年間住んでいた)がバリローチェでなくチリを推した事に端を発し(【参考2】参照)、サンチャゴで会ったフリードリヒなる人物からの情報を元に、パラルに向かったことになっているものの、何故ノビーが重要ポイントとしてたびたび文中で触れておきながら、バリローチェを完全に却下したのかが不明です(ナチスの亡命先として既に有名であり、ジャーナリストとして「エスタンジア=バリローチェ」では特ダネになりづらいことを差し置いたとしても)。


以上を持ちまして、遅ればせながらの中間報告とさせて頂きたく思います。もしいつまでも更新が再開されない場合は【観光】視察の成果ゼロ→オカルトHP管理者行方不明【旅行】といったニュースにご期待ください。また今回当初の予定よりも大分報告が遅くなり、ご迷惑をおかけしましたこと、お詫び申し上げます。すいませんでした。

それでは、ありがとうございました。


【参考1】

ウシュアイアの火球事件

ushuaia3.jpg【Pravda】9月14日夜、アルゼンチン南部のウシュアイアにて巨大な火のような物体が落下するのを現地の人々が目撃、その後行われた落下現場付近の捜索にて、不可解な現象が発生していたことが明らかになった。現場では周囲凡そ150m四方に渡って木々が根元からなぎ倒されていたが、地面の植物は一切損傷を受けていなかったのである。事件を報じた地元新聞によれば、検証に当たった科学者は、いかにして木々がまるで「溶けるようにして」なぎ倒されたのか全く原因が掴めないと話している。また現地では翌日の9月15日にも同様の巨大な火の塊のような物体が上空で確認されたという。

しかし実はこうした不可解な自然現象は、以前から報告されているものであり、現在世界中の科学者が解明を急いでいるもののひとつである。今年8月、サンディア国立研究所ではこうした火球等の現象を含む一連の原因不明な自然現象に関する会議が行われた。会議に参加した一人、ロシアの物理数学者アンドレイ・オルコワトフ博士は今回の事件についてコメントし、情報が少ないため、現段階では結論を急ぐのは尚早としながらも、目撃者らの証言から推測する限り、事実、巨大な火の塊が同地域に落下し、その地域の木々をなぎ倒したことは間違いがなく、またそうした現象が何らかの古い伝承や風説の起源となっている可能性は高いとしている。また博士は今回の現象を「地球物理学的隕石(geophysical meteors)」と呼ばれるべきものであると話している。

しかし、博士の話すこの「地球物理学的隕石」については未だその詳細なメカニズムは明らかにされていない。これまで知られている限りでは、その現象は例えば高電圧により発生する火の玉に酷似していること、また特定の地理条件の下で発生しやすいということが指摘されているのみである。

またオルコワトフ博士は、これらの現象が概して非常に危険であることも指摘している。例えば、今年1月にはイランはバボルの町にて発生した火球が民家をほぼ全焼させるという事件が発生しており、またこれまで最も大きな被害が出たケースとしては、1935年、南米は仏領ギアナにて、火球によってジャングルが数百キロメートルに渡って焼失するという事件も発生しているのである。

(X51注:この「Geophysical Meteors」という言葉に関してCADICで尋ねたところ、プラウダからメールによる取材を受けたことは事実であるとしながらも、そうした言葉自体は我々は使っていない、おそらくロシアの科学者か記者が勝手にそう呼んでいるだけだろう、と話していました。またこの現象については現在調査中ではあるものの、近日中に一般に向けた説明会なども行う予定であるとのことです)

【参考2】「20世紀最後の真実」P48~49より

そこで二日間我々はみっちりと南米取材のための戦略を練った。それにはジョセフの意見が最も大きな比重を占めた。まず彼は当初我々が計画したサン・カルロス・デ・バリロッチェとブルメナウについて否定的だった。行ったところで何の価値もないという。「あんな所に真のドイツ人は住んでいない」と彼は強調した。ディストリクトXについてもジョセフはいくらか知っていた。彼自身実際に見たことはないが、南米にいる頃ずい分と仲間うちの話題にのぼったという。ただその地名はディストリクトXではなく、"エスタンジア"と呼ばれていた。


【事後追記】X51.ORG : エスタンジア視察最終報告 - 「20世紀最後の真実」の真実とは

【関連】南米視察写真集

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