【HeraldOnline】この度行われたサザビーズ・オークションにて19世紀に作られたと言われる「ヴァンパイア退治キット」を12,000ドル(130万円程度)で匿名の電話入札者が落札したとのこと。今回落札されたキットは木製の箱に、木の杭と鎚、ロザリオ、銀の弾丸10発と小銃、ニンニクパウダー、聖書などが収められているという。出品したサザビーズによれば、今回のキットは18世紀から19世紀にかけて東欧諸国の旅行者の間で比較的一般的だったものであると解説しているが、一部では20世紀初頭にブラム・ストーカーの「ドラキュラ」ブームに便乗して作られたものではないかとも言われており、真相は定かではない。
サザビーズ・オークション19世紀調度品担当のElaine Whitmireさんによれば、個人的な見解と前置いた上で、キットはおそらく20世紀初頭にヨーロッパでお土産用に作られたものである可能性が高いものの、決して安ものではなかったはずである、と話している。
キットのラベルには「このキットはかつてペストとヴァンパイアに犯された東欧の中小諸国への旅行する者を護るためのものである。」と書かれている。また今回キットは19世紀の調度品、及び装飾芸術品の一部として売りに出されていたという。オークションでは今回この出品者を明らかにしていない。また落札額には出品手数料も含まれているといのこと。
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