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イエスは氷の上を歩いていた 米科学者が新説

jesus_ice_walker.jpgScienceDaily】この度、米フロリダ州立大学の科学者が行った発表によれば、新約聖書に伝えられるイエスの奇蹟の一つ ― ”水上歩行”は、実はは水の上ではなく、湖に張った氷の上を歩いていた可能性が明らかにされたとのこと。発表を行った海洋学教授のドロン・ノフ博士は、ある最適な水の状態と気象条件が重なることによって発生する、極めて稀な氷結現象 ― 博士らはそれを”スプリング・アイス(春氷)”と呼ぶ ― をその根拠として挙げている(イラストは水上に立つイエスと真似をして溺れたペトロ)。

博士らによれば、今から2500年前から1500年前にかけ、イスラエル北部のガリラヤ湖(現在ではキナレット湖として知られる)では今よりも気温が低い時代が続いたため、冷たい淡水の表面に、薄い氷が張っていた可能性が考えられるという。またそうした湖面に張った薄い氷は、おそらく湖面の水と見分けることは困難であったはずであると、博士らは試論している。

「自然科学者として、単純に同地域では過去12000年の間にそうした特殊な氷結現象が発生した可能性が高いということを説明しただけです。聖書に記されたことが本当であるかどうかという議論は他の人に委ねたいと思います。」

これら一連の研究は四月に刊行される古陸水学研究誌に掲載される予定である。

【参考1】新約聖書・マタイ伝 / New Testament "Matthew"より

夜が明けるころ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに行かれた。弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、「幽霊だ」と言っておびえ、恐怖のあまり叫び声をあげた。イエスはすぐ彼らに話しかけられた。「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」すると、ペトロが答えた。「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください。」イエスが「来なさい」と言われたので、ペトロは舟から降りて水の上を歩き、イエスの方へ進んだ。しかし、強い風に気がついて怖くなり、沈みかけたので、「主よ、助けてください」と叫んだ。イエスはすぐに手を伸ばして捕まえ、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と言われた。そして、二人が舟に乗り込むと、風は静まった。舟の中にいた人たちは、「本当に、あなたは神の子です」と言ってイエスを拝んだ。(14章25-33節)

【参考2】説教でつづるイエス様の物語 / 水の上を歩くより

「水の上を歩く」という聖書の言葉は、現在では、何か厳しい状況に直面したときに、自己の力以上の力を発揮しようとがむしゃらに頑張ることを意味しているようです。こういう解釈が、聖書本来の意味にかなうかどうかは別ですが、ペトロが、嵐の中でイエス様の姿を認めて、何とかイエス様のもとに行きたいという熱意と義務感に駆られて、水の上を歩き始めたと解釈することは、見当はずれではないと思います。

【参考3】~はじめの四文字熟語辞典~より

<渉于春氷:しゅんびょうをわたる>春がきて薄く溶け易くなった氷の上を歩いて渡るという、甚だ危険なこと。

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