【BBC】英国政府の地球近傍天体センターの発表によれば、米国の天文学者が巨大で急速な速度で接近する隕石を発見し、現在警告を発しているとのこと。発表によれば、その隕石が地球に衝突するのは2014年3月21日、衝突の可能性は現在の試算で凡そ90万分の1、今後詳細なデータの研究で更に減少する可能性があるという。今回の発表を受けたBBCの科学特派員ChristineMcGoutyさんによれば、地球への隕石衝突の見込みは低いとしながらも、その巨大さと速度を考慮し監視を続ける必要があると話している。
というのも、今回の隕石は直径凡そ1km。このように聞くと意外と小さいように感じるかもしれないが、実際のところ6500万年前に恐竜を滅ぼしたと思われる隕石の凡そ10分の1の大きさであるという。またその速度も秒速凡そ50kmと非常に高速である。「つまり、理論上では人類破滅のきっかけになりえるわね。」とChristineは話している。現在その隕石は"2003 QQ 47"としてラベルされ、今後二ヶ月に渡り研究者らによってより詳細な監視を続ける事になるという。
【参考】[HOT]日本スペースガード協会 | 恐竜はいかにして滅んだか?
Near Earth Object Centre:英国地球近傍天体センター
Current Impact Risks:NASAによる危険天体リスト