【Yahoo】英国王立天文台長、ケンブリッジ大学教授、宇宙論学者、軍縮論者などとして著名な、MartinRees氏(60)によって世界が破滅する場合の予測シナリオが発表された。
それは、遺伝工学によって開発された病原体がばらまかれた場合、「巨大火山」から噴出された火山灰が日光を遮断する場合、科学者によって恐ろしい"bioerror"が引き起こされた場合、などそれら全てが破滅に向かう"ビッグバン"の引き金になるという。文明の破滅はその初めから既に予言されているが、実際に地球が健全でいられる可能性は科学の進歩に伴い、年々ひどくなってきているという。Rees氏はこの世の終わりを示すような災害が起こる可能性が、ここ100年で凡そ20%から50%に増大したと話す。博士は近年"OurFinalHour"を出版したことで知られるが、同書によれば、現在、地球や人類を取り巻く環境は非常に複雑になっており、その破滅への可能性と原因を予測することは以前に比べて非常に難しくなっているという。
同書内で博士が列挙した脅威は、核テロリズムの脅威、致命的な病原体の開発、意思を持った恐ろしい機械、人間の人格を変えうる遺伝子工学の発達、などで、それらは全て偶発的なエラーや、悪意ある個人によってもたらされる可能性があるという。特に2020年までにバイオテロ(terror)やバイオエラー(error)によって100万人もの人が命を落とすだろうと博士は主張する。
「開かれるべき扉、そして既に開けられてしまった扉、そこには大きな落差が存在している。」と博士は最近のインタビューで語った。
また博士は、自然災害は常にゆっくりと姿を現すが、(例えば巨大火山の爆発、隕石の衝突によって、大規模な天候変化が起こりうる可能性は十分に有り得る)しかし、最も切迫した危機は人間の作った危機それ自体であると認める。「100年前、核の脅威は予言されていなかった。しかし、今でもその危機は去っていない」。
また結局、科学は常に軍事拡張のために利用されてきたが、今後はそうした科学的開発があった場合はその軍事的応用性を広く一般に情報開示していく責任があると述べた。「自然は既に回復することは出来ない。またバイオ薬品や遺伝的開発が個人に与える影響は以前よりも増大している。急速に進む遺伝子テクノロジーは既に、たった一人の人間が災害の原因になることだってありえる。」と博士は警告する。
アメリカの9.11、そしてその後の炭素菌事件はそうした危機を非常に象徴している。現在、実に多くの人々が致死性の人工ウィルス、バクテリアなどを開発することが出来るという。バイオテロは日常生活のあり方を根源的に変えてしまう可能性すら秘めていると警告する。
また他にもマイケル・クライトンのプレイ-獲物-(逃走した極小ロボット達の反乱を描いたフィクション)の主題にもなっている「ナノテクノロジー」もまた同じような危険性を孕むと博士は話す。もしもその分野が今後急速に発展した場合、自己複製をするロボが数日で地球を覆いつくすかもしれない、と博士は話す。また同書内では地球温暖化、また粒子加速器などの実験にも触れ、実験からブラックホールが作られ、全てを吸い込んでしまう可能性もある事を指摘した。
また博士はより精密で慎重な実験を行う事を呼びかけ、「我々はそうした人類にとって致命的になりうる知識、可能性を有した人間を監視していく必要がある。またそうした災害に自分は無関係であると考えているうつろな人々を少しでも減らすよう努力しなければならない」と話した。
【参考】Our Final Hour: A Scientist's Warning :...
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>粒子加速器などの実験にも触れ、実験からブラックホールが作られ、全てを吸い込んでしまう可能性もある
そういやブラックホールに吸い込まれるとホワイトホール(?)
から出てくるんだっけ?ブラックホールは実在しているがホワ
イトホール(仮)も確認されてんのけ?