【Newsday】先週木曜、ブラジルはリオデジャネイロにてヤマアラシと殺りあった大蛇がヤマアラシのトゲに刺されて完敗、ほうほうの体で逃亡したとのこと。しかし体長凡そ2mの大蛇(ボアコンストリクター )は運悪く市内民家の裏庭に逃げ込んだ。頭に何本もトゲを突きたてて現れた奇抜な巨大蛇の登場に周辺住民は一時騒然とし、消防隊8人が駆けつけ2時間に及ぶ大蛇捕獲作業という大騒ぎへと発展したのである。
「完璧にヤマネズミに殺られかけてたね。捕まえた時は頭に大きな黒いトゲが何本も突き刺さってたよ。」作業に当たったリオデジャネイロ市消防隊員のアーマンド・ヴィアナ氏は語った。
その後消防隊は、大蛇からトゲを引き抜いて、傷の手当てを行った。ヴィアナ氏によれば、ここ数日、リオでは他にも数匹の大蛇が住宅地内で目撃されているため、近所に注意を呼びかけているという。
「おそらく森で食料が見つからないからここまで出てきてしまってるんだろう。この辺りではニワトリやアヒルを飼ってる人達もいるからね。」
リオ・デ・ジャネイロは市内に世界最大の熱帯雨林ジャングルを有する為、猿やナマケモノ、アリクイなどといった珍動物が出没する事は日常茶飯事なのである(写真は戦闘態勢で毛を逆立てるヤマアラシ)。
また消防署は今後、捕獲した大蛇を森に返す事を予定している。しかしブラジルでは、大蛇はその貴重な肉や皮の為に捕獲されて殺される事もしばしばである為、いつどこで逃がすかといった詳細な情報は公表しないとのこと。
【参考】夫婦の生活実感で作る家:ヤマアラシのジレンマ、スープの冷めない距離がいいより
ある冬の寒い日に一組のヤマアラシがお互いに身体を暖め合っていた、ところがお互いの棘が刺さり合って痛い、でも離れると寒い。こうしたことを繰り返しているうちに痛くもなく、寒くもない距離を見つけていくという、かつて心理学の本で読んだ印象深い寓話である。(中略)考えてみればわれわれはみなヤマアラシ
だと思う。自己を守るためにいろいろな見えない棘を身につけている。人によってみな棘が違うから、お互いの距離を見つけるために、何度も棘をさしあうことになる。
【参考2】ヤマアラシが活動する様子(wmv/2mb) | ヤマアラシ
【これまでの対戦成績】
巨大ネズミと野良猫が殺りあって巨大ネズミが辛勝
ネズミと亀が殺りあって亀が完勝
初老ハンター、激ヤセ熊とナイフで殺りあって圧勝
タフガイ船長、部下を襲う巨大鮫を素手で捕獲