【Expatica】今週水曜、ベルギーはリンバーグ北部テジェレンの民家の一室で男性が死亡。警察の調べによれば、男性は部屋で飼っていたオウムとイタチの糞尿が発するアンモニアガスで中毒死したとのこと。男性はその日の朝方、「とても気分が悪い」と救急サービスに連絡、朝7時頃には救急車が到着し、救急隊が部屋の中に駆けつけたものの時既に遅し、男性は死亡していたという。救急隊によれば、男性は部屋の中でイタチとオウムを飼っていたものの、相当面倒見が悪かったのか長期に渡って糞尿を放置した形跡が見られ、男性の部屋に入った際に「鼻を突くような強烈な臭い」に襲われたと話している。その為、男性はイタチとオウムの糞尿が発するアンモニアガスの中毒症状に陥り、死亡したという。
通常、死亡事件では警察は現場を封鎖し、捜査の為に現場の状況保存に努めるが、流石に今回ばかりは部屋が臭すぎるためにまず部屋の窓とドアを全開したと話している。また事件を伝えた地元の新聞は、その日町中の窓が一斉に開け放たれオウムの鳴き声が街のあちこちから聞こえた、と伝えているとのこと。
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【CHECK】アンモニア揮散
ヨーロッパでは、家畜ふん尿からのアンモニア揮散が酸性雨の主な原因とみなされている。アンモニアを含む雨自体は酸性を示さないが、この雨が降下し土壌中で硝酸イオンに変化(→硝酸化成作用)することによって酸性雨が降ったと同様の影響を表すからである。