【Pravda】作家兼歴史家のDavidLewis氏がこの程、彼の新作「ヒトラーを作った男」の中でヒトラーに関するまったく新しい見解を発表し、早くも物議をかもしている。彼は著書の中で、1918年11月、精神病院内でヒトラーに施された催眠術がその後のヒトラーを形づくったのではないかという大胆な新説を発表したのである。1918年10月、第一次世界大戦中、兵卒として戦争に参加していたヒトラーはヒステリー症と診断され、パゼバルク陸軍病院に入院。ヒトラーはその直前、戦線でマスタードガス攻撃を受けたために、自分は既に視力を失っていたと信じ込んでいたのである。しかし、診察に当たったEdmund Foster医師の記録によれば診断の結果、彼の視力は至って正常であったという。つまり、盲目というのはヒトラーの思い込みだったのである。
Foster医師は目に何の問題ない事をヒトラーに告げたが、彼は頑なに盲目であることを主張したため、催眠療法を用いてヒトラーの思い込みを治療する事にしたという。そして彼はヒトラーに向かって、「その通りだ。確かに君は視力を失っている、しかし、君は神に選ばれた特別な人間なようだ。」と話し、ヒトラーが彼自身の意思の力でその視力を回復した、と思い込ませる事に成功したのである。
そしてヒトラーはこの事件に強い感銘を受け、それ以来、彼は自身の特別な能力を信じ込むようになったというのである(注1:ヒトラーは病院にいる最中に「違う世界」からのビジョンを見る力を得たと話していたという。)。
その後の1933年、ナチス政権誕生時にヒトラーは自分の過去にまつわる資料を全て回収しはじめるのである。そして催眠療法を施したFoster博士はヒトラーの精神治療カルテと彼が行った心理療法の結果をドイツ国外に流出させようとしたため、ゲシュタポの中で殺害(注2:記録によれば、博士は謎の多い「自殺」を遂げたと書かれている)されたという。
【参考】第1次大戦のヒトラー | ヒトラー政権の映像資料など
【参考2】Adolf Hitler Sounds & Images | ヒトラー、ラスプーチンの死体など(グロ注意)
ナチス・ドイツの人体実験とニュルンベルク・コード
【資料 注1・2】TRUFUX.ORGより
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