【Reuters】ドイツはベルリンの裁判所の発表によれば、ここ数年に渡って反ナチス法に逆らい続け、愛犬にナチススタイルの敬礼を仕込んだローランド・セイン容疑者が逮捕されたとのこと。調べによれば、逮捕されたセイン容疑者は公共の場で愛犬アドルフに向かってナチス式に右手を上げて犬に「アドルフ、お座り、総統に敬礼!」と命令。すると、利口なアドルフはお座りした状態で右手を右上に伸ばしたのである。そしてそれら一連の行動を目撃した周囲の人々から苦情が寄せられたため、この度警察によって拘留されたという。また目撃者によれば、これまでにも男性は「ジーク・ハイル」や「ハイル・ヒトラー」といった言葉を公共の場で叫び度々周囲の顰蹙を買っていたが、ドイツではヒトラーの挨拶を犬に仕込むことが犯罪かどうか明らかでなかったためにこれまで見逃されていたのである。
また現在ドイツでは法によってナチスのシンボルを使う事が固く禁じられていたが、セイン容疑者はヒトラースタイルの口ひげ姿で軍服を着込み、何故自分が顰蹙を買うのか全く気に留めない様子であったという。そしてこの度法廷にであるセイン容疑者はロイターのカメラマンの取材を受け、実際に氏の裏庭で愛犬アドルフのナチス挨拶を実演、カメラマンは犬小屋の看板に「アドルフ」と書かれていたのを確認。
また氏はこのようにメディアが彼に注目する事を歓迎している様子であるという。氏の初公判は木曜に行われる。しかし罪状は2002年に「ジーク・ハイル」とベルリン市警の前で叫んだこと、及びヒトラーのTシャツを着て「ハイル・ヒトラー」と市場で叫んだ事によるという。