X51.ORG : 皮膚の下に寄生虫が蠢く ― 謎の"モルジェロンズ病"患者が増加 米
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皮膚の下に寄生虫が蠢く ― 謎の"モルジェロンズ病"患者が増加 米

morgellons.jpgKHOU】近年、米国各地にて、皮膚の下を寄生虫がはい回るといった奇妙な症状を訴える患者たちが増加、しかし医師らはその病気の存在を認めておらず、問題になっているという。現在、この病気は患者らの間で、モルジェロンズ病(Morgellons Disease)と呼ばれ、テキサス、フロリダ、カリフォルニアなどにおいて患者が確認されているという。モルジェロンズ病が初めて記録されたのは今から三〇〇年前に遡る。しかし現在まで、その存在は謎のままであり、何ら医師による治療も行われていないのである(写真は患者の皮膚から発見されたという繊維質の物体)。

シェルアル・スピラー(59)もモルジェロンズ病患者のひとりである。彼女はこの病気に罹ったことより、以前に比べ上手く歩くことが出来なくなったという。「小さな白い虫が耳から出てくるんです。中でうずいているのを感じるので綿棒で耳をつつくと、それが出てくるんです。」スピラーのような症状を持つ者は彼女一人ではない。

「皮膚に傷が出来て、そこから何か毛羽だったものが出てくるんです。丁度胞子か何か、そんなものです。」テキサス州オースティンに暮らす、ステファニー・ベイリーは語る。やがてそれらの傷はベイリーの腕や足を覆っていったという。

故トラヴィス・ウィルソンもまた、この謎の症状に苦しんだ一人である。しかしトラヴィスはその症状に耐えられず、今から二週間前に自殺した。「ちょうど虫が体中をはい回っているような感覚ですから、眠ることも出来なかったんです。本当に異常な状態でした。彼は数日間眠れないこともあったんです。」ウィルソンの母親、リサは語る。「彼は私に、まだ癌にかかった方がましだった、と言いました。自分の身に何が起こるか知っていたからです。」

現在、おそらく同地域ではただ一人、この病気の調査を続けている実地看護婦のジンジャー・セブリーによれば、彼等三人の症状は疑いなくモルジェロンズ病であるという。またセブリーは、患者が主張するように、何か小さな生物が体内に生息している可能性を認めている。

「ちょうど、何か傷を作ってそこに軽い感染を起こしているような症状です。傷口を顕微鏡で見ると、そこに黒と白の小さな繊維が見えるんです。自分の目で見なければ、信じられないと思います。問題なのは、患者がそこまで苦しんでいるように見えないので、医師がこれらの病気を真摯に捉えず、きちんと診察しないということなんです。」

確かに、現在多くの医療専門家は、モルジェロンス病が実際に存在するものであるとは考えていないのである。「我々の知る科学的な事実に基づいたものであれば、本当の病気として認めることが出来ますが、そうでない限り、彼女の調査結果を信用することは出来ません。」ヒューストンU.T.健康科学センターのアデライド・ヘバート医師はそう語る。アデライド医師によれば、モルジェロンス病は単に患者の妄想として存在するという。

「彼ら多くの患者は、寄生虫の存在を妄想しているんだけなです。実際に、(モルジェロンス病患者以外で)皮膚の下に何かがはい回っているという感覚を訴えるのは、患者において特に珍しいことではありません。」

現在、ヒューストンには恐らくこのモルジェロンス病の存在を認める、或いは治療を行っている医師はいない。オクラホマ州立大学で、ボランティアベースの研究が行われているのみである。しかしセブリーはこれまで100以上の症例を集め、内用、外用の抗生物質を使って患者達の治療を行っているという。

「彼等は誰も専門家の助けを得ることが出来ないんです。ただただ悪夢です。これ以上ひどい病気は想像出来ません。」

「医師達は今、鳥インフルエンザが来るかもしれないと騒いでいますが、何か得体の知れないものが既にここにあるんです。これは感染力があり、そしてその存在さえもみ消されているんです。」スピラーは語る。

「医師に傷を見せると、彼等はまるで私がバカであるかのように扱い、自分でやったのではないかと疑ったんです。でももう病院に行くのは止めました。いずれ隔離されるのではないかと、怖くなったからです。」ベイリーはそう語っている。


【参考1】寄生虫妄想症

寄生虫妄想症(Delusional parasitosis)、或いはエクボム症候群に罹った患者は、"寄生虫が体内に寄生している"という奇妙な妄想を生じる。また虫やヘビの幻触、或いは身体中を虫がはいずり回っているといった症状(蟻走感)を併発する。しばし、患者の家の中や衣服にも寄生虫がはこびっているとと妄想することもある。

患者は、医師や皮膚学者に治療を依頼する際、小さな物質を持ち込むこともある。それはゴミや皮膚の角質といったもので、封筒やマッチボックスに入れて持参されることが多いために、医師の間でこれは通称"マッチボックス・サイン"と呼ばれる。

症状はコカインやアンフェタミンといったドラッグの過剰摂取によって引き起こされる場合があり、特にコカインの場合には通称"コカイン・バグス(コカイン虫)"と呼ばれる症状が発生する。その症状とは、患者の皮膚下に寄生虫がはい回っているという妄想を引き起こすものである。他には、高熱や(アルコール中毒者が)アルコールを止めた際にも発生することがあり、実際に虫を幻視するものもいる。またこれら症状に罹った患者(特に薬物中毒の場合)は、身体をかきむしることが多く。その為に身体にひっかき傷を作り、出血する場合もある。

- The Bohart Museum of Entomology : Delusional Parasitosis
- Morgellons - Wikipedia

【参考2】ビデオ / Morgellons / Morgellons USA
※上は患者の皮膚から発見された繊維質の物体の写真など
- 母が、体内に虫が潜んでいるといってききません

【関連】X51.ORG : 寄生虫は人間をマインドコントロールするか 英研究
- X51.ORG : 健康の秘訣は寄生虫の一気飲みにあり 英
- X51.ORG : 今なお続く寄生虫の被害・ギニア虫

2006.05.10

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