【irfc】Dracuncliasis(メジナ虫)、またGuineaWorm(ギニア虫)と呼ばれる寄生虫をご存じだろうか。これらの寄生虫は水を経由して人間の体内に寄生する恐ろしい寄生虫である(犠牲者の90%は足に寄生する)。体内で成虫になった後は皮膚下をゆっくりと移動するため、犠牲者の皮膚には恐ろしいみみず腫れができる。そして感染者は発熱、痛みと吐き気に襲われ、三か月以上にわたって、この症状に苦しまされるのである。感染源は主に飲み水であり、寄生虫は汚染された水の中ではミジンコのような形をして泳ぐ。また人の体内に侵入してからの潜伏期間は凡そ10日間であるという。
宿主の体内に侵入すると、ギニア虫はまずミジンコの状態のまま胃の中で成長し、一年かけて成虫となる。成虫はスパゲティほどの長さ、およそ1m50cmにまで成長する。そして寄生虫は人間の体内の皮膚下でみみず腫れを作りながら移動し、やがて次の宿主を求めて外に出ようと、みみず腫れを圧迫するのである。このとき、感染者が強烈な痛みに襲われることは言うまでもない。
そして感染者が痛みを和らげようと、みみず腫れした部位を水に浸して冷やすと、温度の変化で傷口は破裂する。そして寄生虫は体外へと飛び出すのである。ある感染者が傷を水にひたしたところ、成虫のメスの寄生虫が傷から飛び出し、続いて白い液体と共に恐ろしい数の幼虫が水中に飛び出したという。つまり、このようにして水は寄生虫によって汚染され、次の犠牲者=宿主を求めて彼等は水の中で泳ぎ続けるのである。
僻地に住んでいる人々がギニア虫に感染した場合、手近な医療手段がないために、状況はさらに困難になる。潰瘍が治るまで、平均8週間はかかると言われるが、万が一途中で他のバクテリアに感染した場合、治療はほぼ不可能になる。症状としては立つことが出来なくなり、最悪の場合、寝たきりの状態になるという。
また副次的な被害として、これら寄生虫はギニアの人々に深刻な経済的打撃を与える。この感染症がもっとも頻繁に発生するのは作物の収穫期である。そしてその時期、この寄生虫に感染した者は、それから凡そ3ヶ月に渡って日常生活を普通にこなすことが出来なくなるため、収穫不足などの原因になりうるからである。また小さな子供のいる親が感染した場合、子供の面倒も見ることが出来なくるため、感染者の家族は大変な目に遭うことになる。
ギニア虫が傷口から出てきた場合、一日数センチメートルずつゆっくりと引き抜き、体内に再び戻れないように小さい棒に巻きつけていく。数日で完全に引き抜けない場合も多く、通常この治療過程を数週間から数ヶ月に渡って行われるという。
現在のところ、この感染症に対する明確な治療法はないが、唯一、外科手術を行い、体内から直接取り除くことは可能である。またそのような場合、犠牲者にはアスピリンやイブプロフェンといった薬を処方し、傷口からバクテリアに感染しないように軟膏を塗っていく事が必須であるとされている。
【参考】疫学:メジナ虫について | こんなに怖い寄生虫
【研究】寄生虫学の展開と医の文化 |日本寄生虫学会
【HOT】目黒寄生虫館へ行こうよ!!
蛇口をひねればきれいな水がいつでも出てくる。
自分はとても素晴らしい環境にあるんだなぁって
つくづく思うよ。
小さなことに不平不満を言わないようにしよ
これERで出てたね。一日に5mm以上だったかな引き出すと切れるらしい。ERでは引き出したのをつまようじに刺して体内に戻れない様にしてたね。