【ABCNews】カトマンドゥ南部150kmのバラにて菩提樹の下で瞑想、断食を続け、その姿から”仏陀の化身”として人々の注目を集めていたラム・バハドゥール・バムジョンが、先週土曜未明から行方をくらまし、現在、警察がその行方を追っているとのこと。警察によれば、彼に仕えていた従者数人も彼と共に姿をくらましたという。「今のところ何ら手がかりを見つけることが出来ていません」警察のクリシュナ・カティワダ氏はそう語っている(写真は失踪前のバムジョン)。
バムジョンは昨年5月より、瞑想を続け、凡そ10万人もの人々が彼のもとを巡礼している。しかし巡礼者は関係者によって遠ざけられ、50m離れた場所からしか彼を見ることが許されず、夜には従者によって菩提樹にカーテンがしかれていた。
- We Blog For Peace And Democracy In Nepal
また今回のバムジョンの失踪を巡って、一部では既に陰謀説も流れている。それはある時期から、バムジョンの瞑想場所にマオイスト(毛沢東主義者・ネパールの共産主義反政府ゲリラ)が介入し、巡礼者から集めた資金の一部を”税金”として関係者から徴収し始めたため、それに関係した失踪という推測である。また他には、既に少年が”悟り”の境地に達したため、伝道の巡行を始めたという説、マオイストによる誘拐ではなく、警察による逮捕であるといった説も流れているという。
【関連】「仏陀の化身」不食で瞑想を続ける少年 ネパール ― 視察番外編
- Nepal - a photoset on Flickr(昨年視察時に撮影)