【Bakersfieldch】脳味噌が頭蓋骨から飛び出すという奇病に悩まされていた少年が壮絶な手術を経て奇跡的に回復したとのこと。カンボジア在住のソン・シン君(10)は生まれた時から鼻の上、額の中心部に脳の一部分が流出するという奇病に悩まされ続けていた。しかしこの度サンディエゴの小児病院にて手術が行われ、無事に腫瘍化した脳の一部を元に戻す事に成功したのである。ソン君はそれまでカンボジアの小さな漁村で暮らしていたが、ある日ボランティアで現地を訪れていた米空軍のデヴィッド・スネル博士がソン君を発見、彼をアメリカまで連れ、今回の手術に至ったのである。 「必ずソンを治して、最後まで面倒を見るって決めたんだ。」スネル博士は語った。そして博士の決意どおり、先週、ソン君の手術は行われ、神経外科医ハル・メルツァー医師、外科医スティーブン・コーヘン医師らの尽力にょり腫瘍は取り除かれ、手術は無事に成功したのである。(ビデオはこちら、スライドショーはこちら)
また今回の手術は事故や薬物などによって先天的な奇形を患った人々のケアを専門とするFSSG,FacesPlusといった機関の協力を得て行われたという。
「ソンは本当に良くがんばってくれた。手術が成功したのはソンの素晴らしい精神力のおかげだよ。後は回復までここでの生活を楽しんでいって欲しいね。」メルツァー医師は語った。
そして手術から数日後、ついにソン君の顔からは包帯が取り除かれ、ソン君は皆にその新しい顔を見せたのである。ソン君にとって、そして医師達にとってそれはまさに奇跡が現実になったとも言える瞬間だった。
「この事がきっかけでソンは将来お医者さんになりたい、なんて言ってくれるのかもね。」
メルツァー医師はうれしそうに語った。
一方のソン君は早く学校に戻って友達と遊びたいな、と語ったとのこと。
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