【BBC】この度、バッキンガムシア・チルターンズ大学で行われた研究によれば、企業において上司が部下に送る高圧的な内容の電子メールが、部下の健康の脅威と成りえる事が明らかになったとのこと。実験では48人の被験者が同じポジションの同僚、また上司から受け取った普通の口調のメールと強い口調のメールをそれぞれ閲覧し、メールを読む前後で血圧を測定した。すると受信箱の中に上司からのメール、もしくは高圧的な内容のメールが入っていた場合、被験者の血圧値が急上昇する事を確認したのである。また研究を行った組織心理論学者のケリー・クーパー氏は今回の実験の結果から、長期的に考えた場合血圧の上昇は確実に健康を害する為、部下を教育する際には絶対に電子メールを使うべきではないという事を主張している。
「被験者の血圧を測定した結果、上司からのメールを読む際にいくらかの血圧上昇が見られた。また上司から強い口調のメールを読むときは最も高い血圧値を示したね。」実験に参加した研究者の一人、ランカスター大学組織心理学教授ハワード・テイラー氏は述べた。そして研究団の結論として上司部下を教育する際には、強い口調で電子メールを書く事は逆効果である、と結論したのである。
また最近になり、同部署内の同僚との連絡手段として電子メールの利用を禁止する企業出始めているという。電子メールを使う事による小さな誤解が共同作業に非効率的な影響を及ぼす可能性が高いからである。
「こうした事は本来必ず面と向き合って言うべきことだ。雇用や、解雇、また部下を叱る時は決して電子メールを使ってはいけないね。ただ問題は上司も上司で、こうした事を伝えるのが億劫になって、ついメールだけで済ましてしまう現状がある訳だ。」
ハワード氏は、電子メールによって間接的に伝えられるようになった事で、誰かに嫌な話をするという行為自体の鬱陶しさを和らげてはくれるが、そこに含まれる言葉は決して変わらない為タチが悪いという事を指摘している。
「電子メールはもはや我々にとって助けにはならないかもしれないね。単にストレスの元になっているかもしれない。以前ある人が言っていたんだけど、その人はある電子メールを開くのが怖くて2週間も未開封のままにしておいたそうだ。」ハワード氏は述べた。
【参考1】テクノストレス | パワーハラスメント(パワハラ)リンク集
【参考2】1週間メールのない生活は「離婚よりストレス」〜Veritas調査
【参考3】 katakuraMentalClinick:相談室のページより
上司からのメールを見るのが恐くて(彼は内心では激怒してると思うので)メールを開くときは安定剤を2〜3倍服用してアルコールでかなり酩酊状態になってからメールをチェックするはめです。いやなことを先延ばしにしている子供じみた態度だと自分でも思いますが、この状態から抜けだせなくて悩んでいます。
【関連】「ペニス増大」スパム広告に反撃、業者を脅迫して逮捕 | 自転車を盗まれたケジメに肥溜め自殺 タンザニア