【CNN/WORLD】一週間ほど前、チリ沿岸に漂着した巨大な海洋生物の肉塊は当初クジラのものであると報じられていた。しかしこの度改めて専門家がその腐りかけたグレーの肉塊を検証したところ、その生物は少なくとも凡そ体長12m以上の無脊椎動物のものであることが判明し、波紋を呼んでいる。「とにかく、今までこんな奇妙な生物は見たことがないわ。まだ何も分からないけど、ひょっとしたら大王イカの一部分か、もしくは全く新しい生物かもしれないわね。」検証に当たった海洋生物学者のElsaCabreraさんは語った。大王イカはおよそ体長18m前後で深海3000m辺りに生息しており、死んだ時にのみ海上に浮かび上がるという。調査によれば、漂着した肉塊はクジラのような皮膚をしてはいるが、まずいずれにせよ塊が巨大すぎることと、皮膚の表面と匂いがクジラのそれとは異なるというのである。またチリでは海軍によって今回のものと同じような岸辺に打ち上げられた巨大な肉塊が発見されていたが、そちらはザトウクジラのものだったことが判明しているという。
Cabreraさんは現在チリ政府と国際機関に要請を出し、調査支援を求めているとのこと。※追記:CNNに出ている写真は海軍が発見したザトウクジラのものかもしれませんが、キャプションがないので詳細は不明。上の写真は今日になってYahooに掲載されたもの。拡大写真はこちら。
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【追記 08/07/03】巨大生物映像(RAM/34kbps):巨大生物のビデオがBBC(UK)に上がってます。現地では子供達に普通に切り盛りしてますがいいんでしょうか。