【Pravda】地球の凡そ3分の2は水で覆われた人類未開の地である。我々が目にする事の出来る微かな海の断片知識を並べて、我々は一体何が想像できるだろうか。今年4月、カナダ沖に15mの巨大なイカが打ち上げられた。その余りにも巨大な身体を研究所まで運ぶのにはトレーラーがチャーターされたという。そして研究の結果、その巨大な触覚は凡そ前例がなく、新種の軟体動物であるという結論に達したという。その後科学者らは数百万ドルを費やして深海を調査したがついに目新しい成果は得られず、そのような巨大な軟体生物の生きた姿をついに目にすることは出来なかったが、しかし、その後も漁師たちからしばしば巨大なイカを目撃するという報告が絶えないという。しかし概してそうした話は酔っ払いの錯覚として片付けられてしまうのである。
1955年、カナダの新聞が漁師から聞いたというある奇妙なニュースを掲載した。ある日、その漁師が乗った船が巨大な何かに衝突したというのである。乗組員が遠くから見た限りでは、その物体はとてつもなく巨大なクジラ、もしくはクラゲのような物体であったというのである。そして、その物体に船が近づいた時、当時の乗組員ジョン・スクワイア氏はフックで巨大生物を捕獲することを考えた。しかし、その巨大生物にフックが引っ掛かるや否や、巨大なたくさんの触覚が船目掛けて伸びて来たのである。ジョンは恐怖で慌ててデッキの上に倒れ、気絶してしまったため、他の乗組員らによって救出され、九死に一生を得たジョンはその後2度と海に出る事はなかったという。この物語は先の今年4月の事件が起こった場所とは随分遠い場所での出来事である。
これら巨大な頭足動物(タコ、イカなど)について人間は何を知っているだろうか?ほとんど、何も知らないままである。これらの巨大な頭足動物は深海凡そ2000mのあたりに棲息し、海中で絶えず身体を動かし続け、その一生を終える。アメリカの博物館に保存されている巨大イカは直径凡そ40cm、バスケットボールほどの目を持っているが、その目玉のサンプルはマッコウクジラの胃の中から発見されたという。イカはマッコウクジラが好む食べ物である。彼らは普段4~6kg程度の小さいイカを食べて暮らすが、時にこのような巨大イカと遭遇し、大抵マッコウクジラが勝利し、巨大イカを食べてしまうという。
ここにもう一つ、最近起きた不思議な事件がある。日本の研究者がマリアナ海溝からそう遠くない駿河湾で興味深い実験を行ったのである。研究では底に餌を入れたコンテナを海底に置き、水中カメラをとりつけて、何が起こるかをモニタリングしたのである。実験を開始して間もなく、サメの群れが寄って来たかと思うと、次の瞬間にはサメの魚群は慌しくコンテナの周りから四散、そこで研究者達は信じられないものを目にしたのである。海底1.5kmのその地点で巨大な何かがビデオの前に現れたのである。その海の巨人は体長60mを超え、視界が不明瞭であったものの、大きさだけはしっかりと確認されたという。研究者達は結局それが何だったのか確認することが出来ず、まだ発見されていない巨大なサメかもしれないという推測にとどめた。過去1964年にそうした巨大サメの死骸の一部がインドネシアの海岸に打ち上げられた事があったが、そのサメの体はまだ子供だったものの全長は26mと測定されたという。
次はスコットランドのネス湖を見てみよう。ネス湖は触れるまでもなくこれまでに多くの目撃例を持つネッシーの住処である。毎年ネッシーの目撃情報は絶えず、その実態は未だ明らかではない。現在、ネス湖はほとんど観光地化し、たくさんのネッシーの土産もので賑っており、もっぱら懐疑論者たちは単なるマスコットであるとしてその存在を否定している。
しかし、1966年、英国空軍のパイロットがネッシーの存在に関するある映像を発表する。そのフィルムにはネス湖を横断する不思議な生物が確かに映りこんでいたのである(Vの字型に波を作って移動する物体が移っていたという)。その後フィルムを専門家に渡し、調査を依頼した結果、専門家の判断では確かにその物体は生物であると断定されたという。ネッシー否定派の人々からはそれは単なる木片であると反論したが、少なくともその漂流する速度からして、それは明らかに木片などではなかったのである。
仮に、ネッシーが現在まで生き続けたプレシオサウルスの生き残りだとしたら?そんな事は絶対にあり得ないだろうか?しかし亀、ワニ、サメといったプレシオサウルスと同時代に存在した生物は、実際、今現在に至るまで生き続けているのである。ひょっとすればいつか巨大な海がまるで水族館のようにその全てを晒す日が来るのかもしれない。そして、その時我々が目にするものは一体何なのだろうか。
【参考】古代魚FUN | MESOPELAGIC (MIDWATER) ANIMALS