【Telegraph】ケニヤのヴィクトリア湖畔に位置するニャンザ州周辺において、パートナーがHIV感染しているにも関わらず、片方がHIVに感染しない"(HIV)不調和性カップル"が凡そ16万組も存在するとして、科学者等の関心を呼んでいるとのこと。そして現在、英国はこの事実を調査すべく、(エイズ研究に割り当てられた年間総予算400万ポンドのうち)約40万ポンドをこれら不調和性カップルの研究に割り当てる事を決定したという。ケニヤ最大の人工密度を誇る州都キスム周辺は、世界で最も高い割合でHIV感染者及びエイズ患者が存在する地域として知られている。また一番人口の多いルオ族の間では、割礼儀式が忌み嫌われ、更に夫が死んだ場合、その妻を弟が娶るといった独特の習慣を持っており、これらもHIVの感染を加速させる要因であると言われている。
しかしかつて行われた、ある限定的な範囲での調査によれば、同地域に暮らすHIV感染者のうち40%が、長期に及び、(非感染者である)パートナーと無防備なセックスを行っているにも関わらず、彼等パートナーにHIVが感染していないという事実が明らかにされたという。
また別の調査においては、現在170万人ものHIV感染者を抱えるナイロビにおいても、そこで働く娼婦の中に、明らかにHIVに対する免疫を保持している者が存在することが報告され、これらの事実は科学者を困惑させているのである。
「これら不調和性カップルについて、まだ十分な調査が行われているとは言えませんが、何らかの予想を立てることは可能です。我々の住む地域では、遠くへ出稼ぎへ行く者が多く、彼等が妻に会いに帰ってくるのは、二ヶ月に一度、場合によっては一年に一度ということもあります。その為、まずセックスの回数が少ないという事は考えられるでしょう。或いは彼等が粗野な性交を行っていないということ、或いは調査が行われた時には、まだ新規感染者が少なかったという事も考えられるかもしれません。」ニャンザ州医務局チーフを努めるジェームズ・ゲサミ氏はそう語っている。
また2003年に行われた研究においては、同地域湖畔に暮らす14組のカップルが調査され、非感染者側のパートナーは感染者側のパートナーに比べ、HIVに対して低い免疫反応しか示さないにも関わらず、非感染者側の免疫系がウィルスに対して効果的な攻撃を与えるため、HIVに感染しないという結果が明らかにされている。
「理由はともかく、我々は今後出来る限り多くの不調和性カップルに会って調査を行い、彼等のうち、どちらかがまだ非感染者であれば、決して今後も感染しないよう、カウンセリングを行いたいと思っています。」現地研究担当者のマリリン・マクドナフ氏はそう語っている。
キスムから西90km、ボンドに暮らすマーク・マイザー(25)はHIV感染者である。彼が初めて自分がHIVに感染していることを知ったのは、2000年、妻ジュディスと結婚した一年後の事だった。しかしマイザーはその後、自分が感染者であることをジュディスにひた隠し、それまでと変わらない無防備なセックスを続けていたという。
「本当の事を言って妻に逃げられるのが怖かったんです。もちろん、感染する危険があることは分かっていました。それで2003年には、一緒に検査に行ったんです。その時もまだ、私は自分が感染者であることは妻に告げていませんでした。しかし、検査の結果、驚いたことに彼女は陰性だったんです。本当に運が良かったのだと思いました。以来、私は彼女をHIVに感染させないようルールを守ることにしたんです。」
そして今年、22歳になったジュディスは再び検査を受けた。しかし結果は、やはり陰性だったのである。二人はひとまず子供を作る計画を棚上げし、コンドームを使うようにしたという。
【参考1】英男性、HIV自力克服か エイズ治療に貴重な情報も| 医学と切手の極意
【参考2】ケニアにおけるエイズ問題
もう一つ、性的問題行動が挙げられる。HIV感染を自覚した男性が、自らを清めると称して処女と性交するのである。処女と交わることでエイズが浄化されると信じ、この行為を非感染者の少女に強いる。また、感染者の中には、自分一人だけ死ぬのは嫌だと、多くの売春婦と性交する男性もいる。心理的に追い詰められ自暴自棄となった感染者の身勝手な行動は社会悪へとエスカレートしている。
【参考3】免疫学教室ホームページより
「HIV曝露非感染者」と呼ばれる人たちは、特定のHIV感染者をパートナーとして、何らの感染防御措置もとらずに(すなわちコンドーム無しで)、長年にわたって性的接触を繰り返しています。それにも関わらず、これら曝露非感染者の血液中には、HIVの存在もHIV感染細胞の存在も検出できません。一方、これら曝露非感染者の尿道粘液あるいは膣粘液には、HIVと反応するIgAクラスの抗体が検出され、曝露非感染者の末梢血Tリンパ球をHIV抗原で刺激すると、強いサイトカイン産生反応が認められます。これらの事実は、上記のような曝露非感染者では、HIV感染の成立無しにHIV抗原による免疫系の感作が生じている(そして、恐らくその免疫反応により感染防御が成立している)ことを示唆します。
【関連】X51.ORG : エイズはモテる男のステータス マラウィ
あと先進国の人の体内には寄生虫がほとんど居ません。 花粉症も寄生虫が関係しているらしいしさ...