【Pravda】1996年、ロシアのウラル地方にて奇妙なミイラが発見された。それは凡そ人間の姿には程遠い、まるで異星人のような姿をした生物の遺骸である。その後、その遺骸を巡って様々な説が流れ、正体解明に当たった科学者達の頭を悩ませ続けた。しかし、事件から7年経った2004年4月、ついに科学者がその生物の正体を解明したと発表した。物語は1996年、ロシアはチェリアビンスク、カオリノヴィ村に遡る。ある日のこと、一人暮らしをしていた老女が村の外れの墓地で奇妙な生物に遭遇する。その生物は5枚の花弁が組合わさったタマネギのような頭を持ち、眼は大きく見開き、耳はなく、喋ることも出来なかった。しかし、老女に気づくなり突然、静かな笛のような音を発したのである。そしてその謎の生物はアレシェンカと名付けられ、老女に可愛がられながら奇妙な日々を送ることになる。しかし不運なトラブルからアレシェンカ、そして老女は死亡し、その遺骸は謎に包まれた失踪を遂げるのである。
※これまでの事件の詳しい経緯、アレシェンカの写真などについてはこちらの記事を参考にして欲しい。
しかしその後、この事件に当初から注目していたUFO研究家のヴァディム・シェルノブロフ氏は独自に調査を進め、ついに重大な手掛かりとなるアレシェンカの遺骸を包み込んでいた布を手にしたというのだ。そしてシェルノブロフ氏はその遺骸をモスクワ遺伝子研究所に運び、DNA解析を依頼、この度ついにその衝撃の正体が明らかにされたのである。
2004年4月15日、アレシェンカのDNA解析を終えた研究団は以下のような公式声明を発表した。
「生物を包んでいた布に付着していた血痕を解析した結果、その血痕は人間のものであることが判明しました。我々の解析によれば、この布に包まれていた遺骸は、生まれながらにして多くの変異を持った人間の女の子のものであるという結論に至りました。」
つまり、研究団の発表によれば、アレシェンカは異星人などではない、人間だったというのである。しかし、そうなれば更に事態は混乱を深める。新たに多くの疑問が生ずるのである。一体、どのようにしてその生命は誕生したのか?何らかの環境汚染によって突然変異したのだろうか?アレシェンカが人間だったとしたら、それは一体何を意味するのだろうか?
驚くべきことに、この発表を報じた新聞にはアレシェンカが誕生した地域が述べられていない。
ここで物語を一度振り出しに戻そう。アレシェンカが発見されたのはチェリアビンスクのカオリノヴィ村である。この地域はウラル地方南部に位置しており、キシュティム、オゼルスクという街からほど近い場所である。このオゼルスクという街にはロシア最大の再処理施設マヤークが存在している。ベルナ環境保護組織の発表によれば、同施設には核兵器に使われるプルトニウムを生産する6台の原子炉が存在し、長期に渡って高レベルの放射性廃棄物を同地域に放出していたと言われている。その後、同施設では高レベル放射性廃液を専用のタンクに貯蔵するようになるが、1957年9月29日、今度はそのタンクが破裂するという事故が発生している。結果、チェリアビンスクを含む3つの地域(チェリアビンスク、スベルドルブスク、タイウメン)で被爆事故が発生し、10万8000キュリーもの放射性元素ストロンチウムが同地域を汚染しているのである(有名なチェルノブイリ事故はストロンチウム量216キュリーで、しばしばこの事故と比較されることがある。)。同地域の周辺は南北105km、東西に8〜9kmに渡って汚染され、被爆者は全員チェリアビンスクの病院に運ばれたという。
とすれば、アレシェンカは放射能汚染が引き金となった人間の奇形児だったのだろうか?しかし、アカデミー会員のユーリ・ザハーロフ博士はその説を否定している。「確かに、ウラル南部は放射能によって汚染された過去があります。そのせいであの地域において奇形の動物や植物が誕生していることは確かです。しかし、あの生物の遺骸を見る限り、放射能の汚染という原因でああした人間の奇形が誕生することはまず考えられません。」
またアカデミー会員のアナトーリイ・ツイブ氏も同様に否定する。「人体への被爆はガンやその他の疾病の原因と成り得ますが、それ以上のことは起こりません。」
実際に人体が被爆したケースとしてこれまで調査されたものは1945年、日本の広島、そして長崎に原爆が落とされた後に報告されたものがある。しかしその際の調査データによれば、人体の奇形はただひとつ、脳が小さくなる症状しか確認されていない。そうした背景から考えると、確かにアレシェンカを人間の奇形として考えるにはあまりにも逸脱しすぎているように見えることは事実である。やはりアレシェンカを人間の突然変異と考えることには無理があるのではないだろうか。
アレシェンカを包んでいた布を検査した放射線遺伝学研究所所長、生物学者のシェフチェンコ博士は今回の結果を受けて以下のようなある興味深い調査結果を指摘している。博士によれば、米国、フランス、イングランドのそれぞれ生態学的に安全な地域にて生まれ育った幼児から20歳までの若者のうち、実に10.6%もの人間が何らかの遺伝的な変則を持っていたというのだ。
言うまでもなく、人間の突然変異は必ずしも環境的要因によるものが全てではない。まず第一に遺伝的理由が挙げられるが、その他にも食物、社会的要因、健康管理など様々な要因が複雑に絡み合って生じるものである。
1980年代に行われた研究では人間が生きている間に遺伝子が変化するという結果も示されている。また当時の調査でが多くの中年の人々が糖尿病、ぜんそく、緑内障や心臓病といった「遺伝性」の疾病を持っている事が発見されたが、今日の科学者によれば、実に世界の70%もの人々が何らかの「遺伝性疾病」の因子を遺伝子内持っているという説も唱えられているのである。
こうした事実は、即ち、偶発的な突然変異は本来いかなる場所においても起こりえることを意味していると言えるだろう。多くの場合、こうした突然変異要因は何世代にも渡る遺伝の中で蓄積され、突然ある個体に変化を与えるのである。
「放射能への被爆が奇形につながると考える人が非常に多い事は事実です。しかし、実際のところ、遺伝的な変異は突然、そして予期不能なところで発生するわけです。突然変異は例えば、薬、アルコール、タバコや麻薬の摂取からも起こりえることです。」シェフチェンコ博士は語った。
しかしながら、このアレシェンカの姿は本当に単なる突然変異で説明がつくものなのだろうか?その姿は単なる奇形と結論するには余りにも人間からかけ離れたようにも見えることは、事実ではなかろうか。
真実は未だ、謎のままである。
【参考1】チェルノブイリ放射能による牧草汚染 | スラッシュドット ジャパン | 死の大地は観光名所
【参考2】原子力百科事典 ATOMICA : 放射線の遺伝的影響
片方の親が1Gy被ばくする場合の重篤な遺伝的疾患の発生率は子(第1世代)では1万人当り18、それ以降の平衡状態においては1万人当り115人となる。遺伝的影響のうち約80%は、優性突然変異とX染色体 突然変異によるものであり、そのうち約15%が最初の2世代のうちに発現する。劣性突然変異は最初の2〜3世代では殆ど影響しないが、その後の世代に徐々に遺伝的障害が蓄積し、発現する。一方、糖尿病などの、人の病気の多くは環境要因と遺伝的要因とが複合して発現しており、これを「多因子性疾患」と呼んでいる。多因子性疾患が、放射線による遺伝的影響としてどの程度増えるかは現時点ではまだ見積られていない。人間での直接的なデータとしては、広島・長崎の原爆被ばく者子孫のデータが唯一のものであるが、現在までのところ遺伝的影響は観察されていない。
【参考3】 外国における高レベル放射性廃棄物の処分の概要(6)−ロシア編−より
Mayakサイトでは、1949年4月から1951年11月までの間、軍事用再処理施設から高レベル廃液をテチェ河に放出した。このため、この地域の41村、124,000人の人々が被ばく、環境汚染を引き起こした。その後、1950年代まで低中レベルの廃液の放出が続いた。1951年以降、高レベル廃液は、タンク貯蔵されるようになったが、1957年、タンク破損事故を起した。その対策として、深い井戸に注入する深地層処分が検討された。その後、Tomsk, Krasnoyask及びDimitrovgradのサイトに深地層処分された。その全廃液量は、46Mm3(2billion Ci)であり、現在時点での評価で800MCiである。
【関連】1996年露、アレシェンカ - 老婆に育てられた異星人の謎
>生物を包んでいた布に付着していた血痕を解析した
屁理屈を言えば、ついてた血痕が実は老婆か誰かの血液で、アレシェンカちゃんの血液とは限らないわけで。どちらにしろすごい興味が湧くことですが・・・。
人間がこの宇宙で唯一の知的生命だと考えるのは、人間のエゴだあああ!
アメリカ、エンタープライズ、まだできんのか?
日本だってそのうち、ドラえもんとガンダムを……。
オ、オラァ見ただ。
あの山の向こうにオレンジ色に光る物体を…
そうさなぁ、葉巻のような形をしていただ。
村の娘っこのセーラにカメラさ持ってこさせようとした時、
西の空にスゥーッと動いて
あっちゅう間に消えてしまっただぁ。
…あんたら、オラが酔っ払っていたども言うだか
いんやぁ、酔っちゃいねかっただ。
セーラに聞けばわかんべぇ。
アレシェンカかわいそう。タマラもかわいそう。
村人の通報。耳を貸そうとしない精神科医。自分勝手な人達のせいでアレシェンカは死んでしまった。
自分勝手なおっさんに死体も持ち去られるし。結局アレシェンカは何者だったかというのも曖昧で終了。
こういう証拠(偽物かどうかはともかく)が存在する”未知との遭遇”事件て、世界でも何件かあるとおもうけど、必ずといっていいほど自分勝手な人たちの行動によってうやむやになってしまう。
しょーもねーー
老婆が赤ん坊を同じくらいの大きさのキューピー人形に詰め込んで、ボンドで接着して養育していたけど死んで、そのまま干物になった。
これこの猟奇的事件のもう常識だと思ってたんだけど。
ただ、周囲がこの異常な事件をかばっているので、おかしな話になっているだけだろ。
>常識だと思ってたんだけど。
ソースは?常識なんて言う割にはそんな話、聞いた事もないけど。
キューピー人形に詰め込んだら頭とか眼がこんな形になるの(w?
記事も面白いけど、こういう記事見て書込みする人の観察も面白いね…
事実を受け止める人…
受け止められずに現実逃避する人…
自分の知識だけで完結しちゃう人…
自分の考えを押し付ける人…
ある意味ホントにホントのエックスデーが来た日にみんなが取る行動の縮小版…みたいなものだね。
なんかの雑誌にも人魚のミイラと比較して、サルか猫を、人形に詰めた物と結論してたけど、人間だったとは...
恐るべし遺伝子鑑定。
>>57
…それ、つまり
「世界は核の炎に包まれた!
そして、奇形児発生しまくり!」
って感じ?
…あー、人間はまた核を使ってしまうのか…。
で、それを止めるために過去に来る、と。
>>58
地球にいる人たちが「宇宙人」と呼んでいる生物は
実は未来の地球人って仮定すると
これから先 必ずや核戦争が起こるってことでしょうか
たぶん俺の感覚だと 北の奴等が先手を打ってくるかと
ヒィィィィ((゚(゚Д(゚Д゚)゚Д)゚))
総理!早く北をなんとかしてください!
世界で唯一 核の攻撃を受けた国の民としての願いは
果たして受け止められるのだろーか ('A`;)
核はねぇーうちの県に落ちてよかったと思うよ。
だってそうしないと、名所がなくなる。
広島のほうが観光地に仕立てあげてるけどなw
怒りの広島、祈りの長崎。
>52
それもお前の意見の押し付けだろ?てか自分の知識の中で完結しちゃう人って…自分の知識外のことを考えられる人間なんていないだろ このタマネギくんを宇宙人だって信じる人は宇宙人はいるはずだっていう知識(?)を持ってるだけで
遺伝子操作で生まれた実験動物とかそんな感じもするな。
異星人の存在を信じないわけではないが
ロシアの国情から言えばそういうのがあってもいい。
サッカー好きの俺にとって
この記事の最大のポイントは
>シェフチェンコ博士
ここしかないだろ。
17に先を越されてしまっていたが・・・。
チリかどっかのUMAのミイラでエナーノっていうのがありましたよね。大きさとか目の形とか似てません?アレシェンカの場合は手形の記述がないのでエナーノみたいに鍵爪だったかどうかまでは分かりませんけど。
>余りにも人間からかけ離れたようにも見える
ほんとに?
人間は昆虫とも魚類ともハ虫類etc.とも見た目はまったく似ていない。
生物はこれほどユニークな形をしているのに地球外生命体説などもってのほか。
それを考えたらアレシェンカちゃんは見るからに人間だと思うのだが?
いい匂いっていうのは、ごく少量のアンモニアと、塩分と水がまざったものでは?花のような匂いになるよ。
>>57、84
私もそれ思った。未来から来たんかなぁって。
それにしても、弱りすぎてて一人で生きていけないから、
核を使うことを止めることもできなかっただろうに。
>>77
とすると、ガイシャはロシアでの情報収集を任務をうけた黒 タ...やめておけ!!ブタがポークハムの追求をするようなも のだ!!
>>87
激しく同意。
おばあちゃんとアレシェンカちゃんの幸せな生活とか
想像したらなんか胸苦しくなったよ~。
見たこともない生き物なのに動じることなく
「子供ができた」って喜ぶおばあちゃんと
キャラメルなめるアレシェンカちゃんを想像してちょっと切ない(ノ△・。)
ちょうど最近ディスカバリーチャンネルでやっていたタイの“ナリポン”が映像的にそっくりだったのでびっくりした。
そっちは果実(植物)的な扱いだった。
仏教がらみで受け入れられてるみたいで寺院で僧侶が保管していて村人も手にとっていたよ。
これもファイルして欲しいな。
UFOや超能力などの超常現象をこよなく愛するが、異性人はいなければ逆に可笑しいと言って良い。私達がすんでいるこの「天の川銀河」だけに生命体が存在しているなど話が良すぎだと思わないかね?他にも、ソンブレロ銀河、アンドロメダ銀河など、数百、数千という銀河が存在している。ここまで銀河が存在しているのだぞ?いないほうが可笑しいと思わないかね?少なくとも俺は可笑しいと思うんだがな