【NewsKerala】インドはヒマチャールプラデシュ州にて、男性の後頭部に突然角がはえ出し、話題となっているとのこと。「半年前、後頭部にいきなり角みたいなものが生えてきたんだよね。今は9㌢くらいまで成長しちゃってね」ナルガラ村在住、後頭部から灰色の角を生やしたレカー・ラムさん(65)は語る。
角が生えて間もなく、地元新聞が早速レカーさんに取材、写真と共に紙面に掲載するや否や近隣の村々にも伝わり、たくさんの見物客が訪れるようになったが、Ramさんはいささか不快に感じたため、現在ではターバンを巻いて角を隠しているという。
「最初はフニャフニャだったが、時間が経つにつれてだんだん硬くなって来たようだ」取材に当たった記者はそう語っている。
現在、ラム氏には角が生えているものの、身体はいたって健康であるため、病院に行くべきなのかどうかためらっているという。また宗教上の理由で生涯の独身を貫くラム氏は長い間寺院の中で生活を送ってきたが、これまでにも何度か不思議な体験をしたことがあると話している。
また人体に角が生えるという現象はこれまでにもいくつかの例が報告されているが、いずれにしても非常に稀な現象である 。
【参考付記】
1598年にパリでサイドショーに出演していたフランシス・トロヴィロウという男性は、やはり前頭部に角を生やしていたという。その様子は19世紀の奇人たちを記した書物(1)に次のように記されている。「その男は7歳の時に前頭部が腫れだし、10歳の時には大人の親指ほどの大きさをした角のようなものが生えだしていた。そして35歳を迎えたころ、彼の前頭部には立派な角となった。その角は我々がよく知る、山羊のそれに良く似ていた」(写真は最近、英国で確認された角の生えた女性、クリックで拡大)
また1820年ごろに存在したフランス人女性、ディマンシェ夫人 - 〝角を生やした貴婦人〟と呼ばれた - は額から生えだし、顎まで垂れ下がる長さ25㌢近い立派な角を持っていた(2)。彼女は角を嫌がるどころかそれを誇り、周囲の人々の人気者であったと当時の記事は告げている。当時、彼女は医師からの要請を受け、頭部のワックスモデル作成に協力した。そして完成した彼女の生き写しとも言うべき奇妙なワックスモデルは、ヨーロッパ中へ広まり、さらにその後は米国へと伝えられ、今でも幾つかの医学博物館などに所蔵されている(参考写真・米ムター・ミュージアムのワックスモデル)。
20世紀においては、米国のサイドショーにおいてしばし「角を生やした男」が登場したが、そのほとんどは作り物だったといわれている。しかしまた、中国やインドにおいてもこうしたニュースはしばし報じられており、例えば1935年のIndian Medical Gazetteには、前頭部から角を生やした男性の症例が報告されている。この男性の場合は、角のせいで村人から忌み嫌われ、最終的には角を切り取ったと記事は伝えている(3)。
また記事はじめの写真に写る人物は中国人のワンという名のみで知られ、1935年ごろに有名なリプリーズ・ビリーブ・オア・ノットのショーに出演していた人物である。
(1) Wonderful Characters Comprising Memoirs and Anecdotes of the Most Remarkable Persons of Every Age and Nation.
Morton and Griswold, Louisville. 1856
(2)Lancet,476
(3)The Two-headed boy, and Other Medical Marvels
Bondeson, Jan , 1999, Cornell University Press
>「半年前に後頭部にいきなり角みたいなものが生えてきたんだよ
ね
にワロタw
ノリがいいっていうか、「イヤ、マジびっくりなんだって、見てみ見てみ」みたいな