【ABC.NEWS.AU】オーストラリアにて裁判官が陪審員の採決を思いっきり聞き間違え、レイプ犯を無罪放免してしまったとのこと。裁判当時、陪審員は被告の二つのレイプ容疑に対し無罪を採決したものの、第三のレイプ容疑については有罪を主張。しかし裁判官のトレバー・ライリー氏は陪審員の発表を「全て無罪」と思いっきり聞き間違えて、被告を無罪とし、被告は釈放されてしまったのである。しかしその後の調べで裁判の録音テープを確認したところ、裁判時、明らかに陪審員は「有罪」と発表していたことが認められたが、裁判官のトレバー氏はテープの確認を拒否したのである。レックス・ワイルド勅撰弁護士によれば、このような事件は初めてであると話している。「私の知る限り、こんなどうしようもない事件は聞いたことがないね。オーストラリアの法律は英国のものに基づいているから、もし過去に同様の事例が見つからない場合は英国の事例を参照する。でも調べた限り、わが国はもちろん、英国の事例の中にも、似たような事件こそあれ、ここまであからさまな事例は見つからなかったね。」ワイルド氏は困惑して語った。