【Ananova】ドイツの男性がアルプス山中で遭難、5日間凍りつく環境の中で雪を食べるなどして辛うじて生還するも、会社から「仕事休みすぎ」ということで解雇されたとのこと。このたび遭難、解雇された航空エンジニアのThomas Milnik氏は、先週標高2,962mのツークシュピッツェ(アルプス山脈の中でも最も標高の高い峰のひとつ)に単独登山を敢行。しかし登山途中で突然、不意の大吹雪に襲われ、身動きが取れなくなり遭難。しかし、Milnik氏は吹雪で凍傷にかかりながらも雪を食べるなどして何とかサバイバルしたという。そして遭難から5日後、Milnik氏の救助を求める必死の叫び声を近くの観測所職員が聞き、連絡を受けた山岳救助隊がMilnik氏を無事救出したのである。Milnik氏はヘリによってただちに病院に搬送され、激しい凍傷により手の指6本を切断すべきという医師の最終決定を待つ最中、会社から突然の解雇通知が送られてきたという。
現在山岳に程近いロイッテの病院に緊急収容されているMilnik氏は取材に応え、「俺はまあ冒険好きっていうか、、とにかく、家の中にいる事が嫌いでね。週末は必ずどこかに出かけないと気がすまないんだ。それで、まああの週末はツークシュピッツェに挑もうと思ったんだけどね。まさかあんなに天気が悪くなるなんて全く知らなかった。予定では次の日にはミュンヘンに帰ってるはずだったんだけどね、、。」と語った。
一方、Milnik氏を解雇したSchroeder&Uehlken社は彼の生還の報を聞くや否やすぐに解雇通知を病院に急送、抗議には一切応じなかったという。同社社長のFlorianSchroeder氏によれば、「まだ10月に彼を雇ったばかりで、彼は試用期間だったんだよ。しかも実はこういう面倒事はこれでもう2回目なんだ。我々は彼を一年計画の特別プロジェクトの為に雇ったのに、彼は既に大分まずい位置にいたんだよ。彼の蛮勇に我々のプロジェクトまで巻き込まれては困るからね。」と語ったとのこと。
【参考】[2ch]登山中や山小屋、遭難時等でのHな体験 | バーチャル登山