【Telegraph/etc】先月中頃、中国にて”グラマラスな”格好に身を包んだ正体不明の女性が、猫をハイヒールで踏みつぶして殺す一部始終の模様を納めた写真がネットで公開されたところ、ネットを中心に怒りの声があがり、現在メディアが犯人を追跡する騒ぎへと発展しているとのこと。公開された一連の写真は、まずカクテルドレスを着た女性が猫を優しく抱擁し、次に猫を地面へと置き、ハイヒールのカカトで頭を踏みつぶして殺し、最後は女性が困惑気味に遠くを見つめるという、一連のシークエンスとなっている。そしてこれら写真が公開された後、ネットでは様々な批判の声があがり、現在では有志やマスコミが中心となり、中国全土で女性を追跡する騒ぎに発展したのである。
公開された画像(クリックで拡大・グロテスク注意)
※下リンクは彼女のサイトで公開されていたビデオ
※非常に残酷かつグロテスクにつき閲覧は要注意
http://www.flurl.com/uploaded/Djurplgare_85850.html
これまでの経過によれば、女性の背後の景色(河が流れている)、また写真が公開されたウェブサイトの登録情報等から、場所は上海南西に位置する杭州と判明し、女性は”杭州の猫殺し”として現在その行方が追われている。
当初、事件を巡ってある新聞紙は、写真の出所を国際的な動物虐待フェティシスト団体であると推測、また事件を追うあるウェブサイトは、一連の写真は日本ではよく知られたものであるとして、あるブランドの靴の広告に使われた写真で、女性はモデルであるといった推測を行った。
しかしその後、あるネットユーザーが中国湖北省に住むハンドルネーム”Gainmas”となのる女性(37)を発見すると、事件は再び急展開を迎えた。ネット有志らの調査によれば、その女性は杭州にウェブサイト(※)を登録し、更に決定的証拠として昨年、eBayでスチレットヒールの靴を購入していたことが明らかになったのである。
更に女性は中国の有名なネットのコミュニティ・サービスに登録し、そのプロフィール欄で”貴方と私に関わる全てをぶち壊したくてしょうがない”などと記していたことが発覚。あるネットユーザーが彼女とコンタクトを取り、「貴方が撮影したのか?」と問いつめたところ「だったら何だって言うの」、「憶測に過ぎない」などと答えたという(彼女のウェブ上のプロフィールは現在、消去されている)。
またその後、ある取材者が彼女に取材を行うと、女性は用心深く次ぎのように答えたという。「突然、数百人の人々が私のメッセンジャーに押しかけて、罵倒を浴びせてきたんんです。猫を殺して何が悪いんでしょうか?貴方は理解しないかもしれませんが、そういう趣味だってあるんです。」
今回の事件において異常であるのは、写真が、全く無検閲のまま放置されていたということである。中国のメディアにおいては、こうした暴力、犯罪の写真が掲載されることは珍しいことではない。また現在のところ、こうした動物虐待の写真に対する防止措置はない。
北京の動物保護団体代表を務めるヘ・ヨン氏は、今回の事件について多くの怒りの声を受けて、次ぎのように語っている。
「我々は今後も写真を撮影した人物と、場所の特定作業を続けたいと思います。この種の行為を防ぐ法的措置がないのは、中国にとって恥ずべきことだと思います。当局に対して、動物保護法制定に関する公開質問状を送りたいと思っています。」
またこれまでのところ、これら一連の写真が、コンピューター合成によるものであるという可能性は指摘されていない。しかし一方、中国の統制された社会にあって、特に若い中国の人々が様々な形で表現を行い、風刺を求めているという現実は、決して無視できるものではない(※しかしビデオも公開されているとおり、合成である可能性は極めて低いと思われる)。
※女性が登録していたというウェブサイト(http://www.crushworld.net)は現在閉鎖している模様。
※その他、上サイトに掲載されていた画像など(非常に残酷、グロテスクにつき、閲覧注意)。
http://tt.mop.com/club/read_139126.html
【3/18追記】X51.ORG : 猫を踏み殺す黒いドレスの女、ついに謝罪へ 中国
猫虐待を巡る過去の有名な事件として、ボンサイ猫(BonsaiKitten)事件が挙げられる。この事件は、2000年頃、米MITの学生が「ニューヨーク在住の日本人による瓶詰め猫の販売サイト」と主張して擬似的な通販サイトを作成したことに端を発し、やがて世界的な批判を浴びると、SPCA(動物愛護団体)らの声を受けて、FBIまでが捜査に乗り出した。
捜査の結果、サイトが主張するような「瓶詰め猫の販売」という事実は認められず、単なる悪質なイタズラであるとして立件には至らなかったが、その後も時折チェーンメールなどとして広まり、言わば都市伝説として定期的に写真や、ヒステリックな抗議署名募集メールがネット経由で流布している(サイトはその後MITのサーバーを追出され、結局Rotten.com内のサーバーへと移動したが、現在はそれも閉鎖された模様)。
またこの種の事件は、中国人のアーティストによる、”食人事件”を例に挙げるまでもなく、キャプションを恣意的に入れ替えて、アジア各国で互いに他国を叩くためのプロパガンダとして今なお転用され続けている。
- http://www.bonsaikitten.com (現在は閉鎖している模様)
- Wired News: FBI Goes After Bonsaikitten.com
- FBI goes Bonsai Kitten hunting | The Register
- 日中ホンネで大討論!「盆栽猫」騒動をめぐって)。
- Japan.internet.com 世相を表すチェーンメール
※上のサイトでは盆栽猫を「CG合成」であるとしているが、実際にはそうした事実関係は特に確認されておらず、少なくとも猫が瓶に詰められていたことは間違いがないようである(が、それは虐待と言うほどのものではなく、立件には至らなかったと考えられる)。
チェーンメールの例
生命に対する慈愛と尊敬をもつすべての方へ
ニューヨークには、「盆栽ネコ」を売る日本人がいます。
へぇ~、面白そうだって? とんでもない!
子猫が瓶に押し込まれているのです。
子猫の尿と糞便は管を使って取り出されています。
彼らは子猫に一種のチューブ食を与えて飼育しています。
彼らは子猫が瓶の形になるように、骨を柔軟する化学薬品を与えています。
猫達は生き続ける限り、瓶の中に入れられています。
猫達は歩くことも移動することもできず、水浴することもできません。
盆栽ネコはニューヨークとアジアでファッションになっています。
この惨状を御覧ください。 http://www.bonsaikitten.com/
これらの拷問に対して抗議し、この電子メールに署名をしてください。
あなたが500以上の署名が記された電子メールを受取ったら、anacheca@hotmail.com宛にコピーを送ってください。
そこから、この抗議はアメリカおよびメキシコの動物保護団体へと送られます。
あなたが友達へこのメールを送る場合、新規のメールでも読取り可能にするために、この文のコピー/貼付けを行なってください。
【参考2】福岡市インターネット猫虐待『こげんた』事件簿
- 猫殺しディルレヴァンガー
【関連】X51.ORG : 死亡した人間の胎児と鳥の死骸を合体、大問題に スイス
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- X51.ENEMA: 生きたままの猿の脳を食べる
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