【BBC】アルゼンチンはブエノスアイレスにて、精神病棟から患者らが生放送でお届けするラジオ番組 - クレイジー・ラジオが人気を博しているとのこと。生放送が行われるホセ・ボルダ・精神病院に入院中のフリオ・セサル氏(写真)は同番組プレゼンターの一人である。彼は以前、生後8ヶ月の娘を失って重度の欝になり10年前、同病院に入院したという。「そのときは、もう生きることができないと思いました。食べることも、働くことも、外に出ることさえ嫌だったんです。家族は私のことを理解せずに、ただただ疎んじました。私はいよいよ家にいるのも辛くなって、ここ(精神病院)に入院したんです。ここでは自分の気持ちをありのままに表現できるんです。」
このクレイジー・ラジオ(現地ではRadio La Colifata)を企画した同病院に勤める精神科医のアルフレッド・オリベラ氏は番組をはじめた経緯を次のように語っている。
「最初はセラピーの一環として、患者の皆さんに集まってもらって、テーブルを囲み、テープ録音機を渡して好きなことを喋ってもらったんです。まず誰かが録音機に向かって好きなことを喋り、終わったら次の人に手渡す、というようにしてですね。この段階で既にいくつかの治療の要素がありました。それはまず喋る機会を得ることと、それを他人に渡すということです。」
生放送に参加するセサル氏は、この"療法"は単なる向精神薬よりはるかに有効だと実感しているという。
「医師たちは、普段とても事務的です。私たち患者に薬を渡して、よく寝てください、さあ次、といったようにです。しかし、この療法を行うことで、患者たちは自分を解放し、精神病棟の壁を越えることができるんです。」
そしてこのクレイジー・ラジオは単に患者の治療に効果を発揮しているだけではない。現在では既に12万人のリスナーを持つ人気番組になってしまったのである。ブエノスアイレスでタクシー運転手を営むヘクトル・エドュラド・コスタ氏はクレイジー・ラジオを仕事中の楽しみにしている一人である。
「彼らは世間の人が思っているようなイカれた人々ではありません。至極真っ当なことを話してますし、時には詩の朗読をしたり、歌を歌ったりと、聴いていてとても楽しいです。」
そしてまたこうした人気の一方で、ラジオ放送は非常に高い治療効果を示している。オリベラ医師によれば、現在までにこのラジオ放送治療プログラムに参加した患者のうち30%は既に退院し、またその後も外来患者としてラジオ放送に参加している者は、誰一人として再入院していないという。
「逆に退院後にこのプログラムに参加していなかった外来患者のうち、2/3は再入院しているんです。」
また今後、この「クレイジー・ラジオ」チームはテレビの健康番組にも出演する予定である。
外来患者兼ラジオパーソナリティの一人、ヒューゴ・ノルベルト・ロペズ氏はこの番組が治療のみならず、社会における重要な教育効果を発揮していると話している。
「この番組を聴いてもらうことで、精神病に対する無理解と誤解を解くことができると思います。私の住んでいる地区では、よく人は私のことを指差して"おい、あのイカれ野郎を見ろよ!"なんて言うんですが、私に言わせれば全く逆です。そうやって彼らは町の中で私のことを辱めますが、それでいいんです。それが理解への始まりだと思っていますから。」
【参考】Radio La Colifata(西語) | 言語療法について | The Talking Cure(会話療法)
精神病院に入院っていっても、うつ病の人が多いから、トんじゃってる人は少ないと思う。
うつの人のほうが感受性とかも豊かだしね。
>食べることも、働くことも、外に出ることさえ嫌だったんです。家族は私のことを理解せずに、ただただ疎んじました。私はいよいよ家にいるのも辛くなって
まるっきり今の俺ですが何か?
昔、向精神薬処方されてましたけど、
カフェインみたいなもんで切れるとダメ。
本当に“イカれ”てしまう原因は薬に頼るせいかも。
クレイジーラジオってタイトルをつける病院側もすごいな
結果的にOKだったみたいだけど
日本じゃ絶対許されないだろうなー
とりあえず鬱病の友達にこのラジオの事教えてみる。
クレイジーラジオって呼ばれてんだよ。お前も出れるよ。
クレイジーだからさ。
とかいってみるテスト。
最後の
「この番組を聴いてもらうことで ~ それが理解への始まりだと思っていますから。」
ってコメントが、何かぐっと来た。
ポジティブでかっこいいよアンタ!!
まあ、あれだ。
番組名は「Radio La Colifata」(スペイン語?)であって、
クレイジーラジオではないわけだが。
管理人さんが命名したのかな?
Radio La Colifataの意味はわからないけど、もしこれがクレイジーの意味だったとして
お医者さんは、『キチガイ』と銘打っておいて意外と普通、ってので
キチガイへの誤解を解こうとしたんじゃない?
>彼らは町の中で私のことを辱めますが、それでいいんです。
>それが理解への始まりだと思っていますから。
激しく同意。差別だって理解の過程の内なわけだから、
差別を恐れていたら結果的に一歩も外に出られない。
夏。
学院の長い夏休み。
崩壊しかかった放送部の面々は、
個々のレベルにおいても崩れかかっていた。
初夏の合宿から戻ってきて以来、
部員たちの結束はバラバラで。
今や、まともに部活に参加しているのはただ一人という有様。
>>11
その中毒になる薬ってリタリンだろ?リタリンじゃなきゃそんなに依存性はないよ。現に俺も抗鬱剤を飲んでるけど、やめようと思えばやめられる。
>>30
釣り?。。。釣られみます。
「スレ違いですわよ!」
しかし、俺ってまだ本物の○チガイと接した事が無いんだよね。
精神病院の窓を覗きこんでも、よく見えないし。
社会勉強のために、このラジオの日本版を聞きたいな。
…こんな事を言って良いのだろうか?
人間て不安や悲しみや極度の怒りなどによって、簡単にコントロール効かなくなって壊れてしまうのね。高校のとき躁鬱の友達を見ていて、正常な人間=私には疎む存在だった。人間の凄い所は、精神的問題を自覚して立ち直ろうとするところだと思う。薬飲んでる人も、自覚して懸命に頑張っているんですよね。早くこの分野の研究が進みますように…。
ってかまずラジオの内容を聞かないことにはコメントもしずらいのですが・・・。
でも、この記事に対しての天邪鬼的な書き込みをまだ見られないのはちょっと癒された。
村崎百郎(電波が聞こえたりゴミを漁ったりする人)が
「『みんなで支えあう仲間たち』なんて腫れ物に触るように扱われるより、
『だからオメェはダメなんだ』と言って小突いてくれる奴がいたほうがずっと助けになる」
って言ってたね。
差別も理解の内。おいこのキムチ野郎!玄海灘渡って帰れ!
>>43
差別も理解のうちってのは違うんじゃないか?
差別が存在することや、相手が何を差別と感じているかを
理解することは重要だけどさ。
クレイジーラジオってタイトルからして、
てっきり神を見ている人々のフリートーク
垂れ流し番組だと思った。
誰も触れないようだが、レギュラーでこそ無いが、
日本でもどっかの精神病院からラジオをやった話題があったよ。
バラ園の病院だったけか
底抜けに(←たぶん死語ですが)明るくやってしまおう、
結果は二の次のチャレンジ精神。。
そうね、その”精神”.....
やはり”素晴らしい”としか表現が見つからない。
そして協力者があっての事だったと思う。
ラジオの放送がいつまで続くかは判らないけれど、
またその次!とチャレンジを続けていくことでしょう。
素晴らしいドクターと患者さんに拍手を送りたいです。
いい話だけど、最後の訳文、ちょっとおかしいよ。
BBCの原文を見たら、地元の人はもっといい人たちでした。
「地元で、『おい、あのイカレ野郎を見ろよ』って言われるんじゃないかと思ったんです。でもまったく逆でした。みんな通りでわたしを抱きしめてくれたりおめでとうって言ってくれるんです。だんだん人々に理解され始めてきたみたいです。」
ホントだ。原文読んだら全然違うな
誤訳というよりは意訳のような感じもするが
内容が内容だけにニュアンス的には正反対の意味になってしまいそうだ