【MG】今週水曜、デンマークの水族館、ノース・シー・ミュージアム内にあるヨーロッパ最大の巨大水槽が火災によって破損、厚さ45cmのガラスにヒビが入り、水族館内に海水が漏出、大変なことになっているとのこと。関係者によれば現在復旧作業が進められているものの水槽内で飼われていた世界最大のマンボウ(体重200kg/体長1.8m)を含む魚凡そ5000匹の状態は依然不明。しかし、これまで水槽内に酸素を供給するシステムも火災で破損したことが明らかになっている為、魚の安否が懸念されている。また事故当初、同水族館はリニューアル中につき閉鎖されていた為、館内にはわずかな職員しかおらず、現在まで怪我人は出ていないという。「水槽の側部にある窓二つにヒビが入ったようだ。それでそこから水が流れ出して、これまでに3m程水位が下がっている。僕の同僚が消防車のリフトに乗って水槽の中を覗いたんだが、何匹かの魚はまだ泳いでいたそうだ。しかし、酸素供給システムが破損している以上絶対に安心は出来ないね。現場の準備が出来次第、すぐに酸素供給システムを復旧するか、交換しなければ魚は全滅してしまうだろう。」現場に向かった生物学者のヘンリク・フリンテガード氏は語った。(写真は今回事故にあった水槽)
水槽は楕円形をしており、本来の水位は8mである。また現在のところ安全性を最優先し、消防隊以外は水族館内部に立ち入れない状態であるという。復旧作業にに当たる消防士によれば、水槽から漏出した海水は凡そ4、500万リットルに及び、それらが地下2階に流れ込んだために現在ポンプを使って水を吸い出す作業をしている最中である。またこれまでの調査により、火元はカフェテリア部分であった事が確認されているが、出火の直接の原因はつかめていないとのこと。
【参考】ノース・シー・ミュージアム | 世界最大のマンボウの様子
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