【AP+Azcentral】本日(北米時間月曜)午後、ある男性(現在名前は明らかにされていない:追記:その後の調べにより男性の氏名はKirkJones氏と判明)が普段着のままいきなりナイアガラの滝に飛び込み、無事に生還したとのこと。事件の目撃者達によれば、その謎の男性は観光用スポットから突然身を乗り出して柵を乗り越え、滝直前の岩場まで滑り、一気にナイアガラの滝に向かってダイブ。その後浮上して自力で岸まで泳ぎついたという。目撃者の一人、Brenda McMullenさんはテレビ局の取材に対し「彼は全然落ち着いているように見えたわ。一気に滑り落ちていったのよ。ほんとにびっくりしたわ。いきなり飛び込むもんだから。」と語った。ナイアガラの滝は毎秒150,000ガロンの水が流れる凄まじい勢いの滝である。「僕も彼が滝の中に消えて行くのを確かに見たよ。」Brendaさんの夫Terryさんは語る。また別の目撃者は「本当にイカレてるように見えたわ。だって、滑り落ちながらあの男は笑っていたのよ。」と語った。これまでナイアガラの滝に落ちて助かった人間は、1960年ボート事故でボートから投げ出された7歳の少年のみで、このケースでは少年は救命着を付けていたため助かったが、このように何も救命着を付けずに普段着のまま飛び込んで生還した人間は初めてであるという。(追記:10/23)
1901年以来、これまで凡そ12人程度の命知らずが木樽の中に入るなり、または別の救命道具を使うなりして滝に飛び込み、凡そその半分が生還している。またカナダ、アメリカの両岸の警察は公式の数を発表していないものの、ナイアガラでは自殺は決して珍しい事ではないという。
ナイアガラ公園警察によれば、男性が飛び込んだのを目撃した観光者に情報を聞きつけ救助隊が向かったのは凡そ午後12:45分頃で、その後救急隊は観光デッキに下りる観光客用のエレベータを使って峡谷を降りて男性を保護。現在男性はナイアガラ総合病院に搬送されているが、健康状態は至って良好であるという。(拡大写真はこちら)
追記:【NYPOST,etc】ナイアガラに飛び込み一躍有名になったKirkJones氏(40) - 「何であんなことするのか意味がわからないわ」と母親Dorisさん(77)。「まさか生きて変帰るとはね。俺より勇敢だな。」と親父のRaymondさん(80)。「ああ、飛び込んだって話してたよ。思ったより水は冷たくなかったらしい。」と兄のKiethさんは語った。Kirkさんは両親とナイアガラを旅行で訪れていた最中で、旅行前、友人には「もし飛び込んで生きてたら、ちょっと有名になって金儲けできるるかな。」と語っていたという。が、現在彼は条例違反に問われ、罰金凡そ80万円程度を支払う可能性が高いとのこと。追記:その後Kirk氏はインタビューで「ここ数ヶ月間、落ち込みっぱなしで、死んだら死んだでいいやと思っていた。でも今、滝に飛び込んで分かったよ。人生は生きる価値がある。」と語っている。