【Reuters】火星、古代ローマの軍神マルスの名を持つこの赤い星は英国時間にして午前10:51分、人類有志以来、およそ6万年ぶりに地球に最接近する。今回のこの火星の接近を受けて、世間の盛り上がりを尻目にインドから香港、カンボジア、タイなどの預言者達からは続々と火星の接近による悪影響を懸念する預言が相次いでいるという。火星が再接近する27日、その日は奇しくも北朝鮮の核問題を巡り6カ国協議が始まり、またイギリスではイラク戦争での情報操作を巡り国防省の大量破壊兵器専門家ケリー博士の自殺した問題を受けブレア首相が調査を受ける。占星術師の中にはイラク戦争、中東やアフガンでの惨事、また月曜に起こったボンベイの爆破事件などを今回の火星接近を結びつけて考えているものや、他にも今回の接近の影響から竜巻や洪水、地震などの自然災害を予言しているものもいるという。
1.カンボジアの預言者SyVannak氏(41)は「これは悪い徴候ね。何か衝突が起こるわ。兄弟が近くなりすぎるようなものよ。24時間以内に何かが起こるわ。アメリカでね。それは些細でそして非常に迅速なものね。」と語った。
2.香港のBenny Y.Y.Cheung氏はすぐには何もおこらないが、やがて災害が起こる事を予言している「今月から向こう3ヶ月にかけて火星の磁場の強烈な影響がでるだろう。戦争を含む何か火に関連した災害が起こる。」と語った。氏は今年のフランスで多数の死者を出した熱波とカナダでの森林火災も火星の影響であると考えるという。
3.一方中国本土では1949年の共産政権成立以来、占い師は全ての迷信と共に公式に禁止されているため、北京のある新聞は今回の接近に関し客観的な事実のみの報道に留まったが、香港の風水師EdwinMaさんは「今回の接近で火星が運んでくる膨大なエネルギーは我々の生活に少なからず影響するだろうね。想像もつかない事が起こる可能性がある。」と話している。
4.インドはボンベイの占星術師BejanDaruwalla氏は火星の影響は個人差があると話している。
「火星はエネルギーを意味し、エネルギーは力を意味する。つまりポジティブな力にもネガティブな力にもなり得るということだ。平和な人ならばその力はポジティブなものとして流れ、怒れる人にはネガティブな力になりえるということだ。」と話した。
5.またニューデリーのジャイナ教占星術師Vineet氏は今回の接近によるネガティブな力の影響は来年2月まで続き、その後でポジティブな力になるものと予言している。「人々が怒りやすくなるせいで暴力が多くなるだろう。インドでもカシミールや、パキスタンとの関係、イラク、パレスチナなどの衝突が起こっているエリアにに影響が出るかもしれない。テロリストの攻撃とサイバー犯罪が増えるだろう。」と話した。
6.またデリー在住の占星術師Kishore Acarya氏は同じく、今回の接近に関し悪い影響を懸念、人災、自然災害の増加と地震、とりわけ雪の災害について警告している。
【Yahoo】世間が火星の6万年ぶりの大接近に熱狂する最中、タイの占星術家PinyoPongcharoen氏が地球への火星接近は戦争や衝突をもたらすであろうと警告を発している。Pinyo氏によれば、この「戦争の星」の6万年来の大接近は地球人に対して甚大な影響を与えるはずであるという。
氏はタイのDialyNews誌の取材に対し「火星の地球への接近に人々は感情を刺激されないように注意しなければいけない。火星は人々の感情に悪影響を与えて衝突を起こすものだからである。また戦争やテロ、災害が起こる可能性も増大する。」と語った。
しかしまた、現在タイは激しい雨期にあり、午後はほとんど雲に覆われている為、タイからは火星を見る事が難しいという。タイ天文学会のWorawitTanwuthibundit氏は「視界が悪くて非常に残念だ。しかしもし晴天だったらばこの巨大なスペクタクルは世界中のどこからでも見えるだろう。」と話した。またタイではこの火星接近に備え3台の巨大望遠鏡を設置し、一般に開放しているという。
8月27日、火星は地球に5567万キロの距離まで接近する。ベルギーの天文学者JeanMeeu氏によれば、このように二つの星が接近するのは実に6万年ぶりであるという。今回よりも更に火星が接近するのは2287年であるとのこと。
【中継】火星中継リンク | NASA MARS TRACKER
【分譲】火星1エーカー3000円
【膨大】Holger Isenberg's Mars News:オルタナティブな火星の情報満載
※火星に関してはネタが多すぎるためノストラダムス、火星移住計画、キバヤシ発言などに関しては今回は割愛。