ナメクジは食べないで 豪

【iol.co.za】この度、オーストラリアはシドニー大学の寄生虫学教授ジョン・ウォーカー医師が、ナメクジを食べる事は非常に危険な行為であるという論文を発表した。論文では、1971年以来、ナメクジなど粘液性の腹足類動物（ナメクジ、カタツムリなど）を食べた事による髄膜炎感染のケースが多数報告されている。それは例えば子供がカタツムリを食べた直後に死亡したケースや、ナメクジの粘液で覆われたレタスを食べた人が髄膜炎にかかったケースなどである。医師によれば、ごく最近にも、ある学生が庭で見つけた２匹のナメクジを、$20をかけた度胸試しがてらに食べ、髄膜炎に感染したというケースが発生したという。

そして、これまでなぜこのようにカタツムリが髄膜炎の感染源になるのか定かではなかったが、今回ウォーカー博士がこうしたケースを調査した結果、ネズミの肺の中に存在する寄生虫をナメクジやカタツムリの幼虫が運び、それが人間の髄膜炎の原因となる事を発見したとしている。

また上述のケースでは、ナメクジを飲み込んだ学生の脳が寄生虫によって肥大したため、ウォーカー氏は患者の頭蓋骨内部から水を吸出して対処しなければならなかったと話している。学生はその後17日間に渡って入院し、勉強を再開できるようになるまで5ヶ月を要したという。また、同学生の友人らもその時一緒にナメクジを飲み込んだものの、幸いにもすぐに吐き出しており、そうした症状は見られなかったとのこと。

【参考】アラスカオーロラ便り:ナメクジ食べまくり
ヤマナメクジ : 全長20cmの巨大ナメクジ
全自動ナメクジ駆除ロボット | 貝・ナメクジ・蝸牛の民間治療 | ナメクジの交尾

【参考2】ナメクジをみたら危険と思えより

広東住血線虫の例つい先日（6.11）、日本で広東住血線虫による髄膜脳炎で女児が死亡しました。広東住血線虫はネズミの体内におりその糞に排泄され、それを食べたナメクジやカタツムリをヒトがさわったりして皮膚や口から感染し脳で増殖して時に死にいたるこわい病気です。去年までは年間数例で死者はいなかったのですが今年にはいってもう9名、ついに死者まで出ました。

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