【BBC】昨年、ジンバブエ代表の女性陸上選手としてアフリカ・ユース・チャンピオンシップに出場し、5つの金メダルを手にした女性選手が、大会後男性であるとする告発を受け、大問題に発展、現在裁判が行われているとのこと。サムケリソ・シトレさん(17)はこれまで、自分があくまでも女性であることを主張し、その理由として、「生まれたときは男性器と女性器を両方兼ね備えて生まれたが、地元の呪術医に頼んでペニスを失くしてもらった。しかしその時に十分な代金を支払わなかった為、最近になって再びペニスが生えてきた」、と、法廷で述べている。更に彼女は、次回公判が予定される3月3日に備え、これから呪術医に未払い分のお金を支払う予定であるとし、公判が始まる頃には再びペニスが消えることを予告しているという。
しかし先立って行われた医師の診断では既にシトレさんは男性であるとの判断が下されている。
ジンバブエの首都、ハーラレでは現在この事件が大きな注目を集め、BBC放送地元局にも視聴者から多数の声が寄せられている。ある視聴者はシトレさんはジンバブエの為に戦い、メダルをもたらしたのであり、それを裁くべきではない、と話している。またこの件について、ジンバブエのスポーツ協会からコメントは得られていない。
今回の事件は、大会終了後、シトレさんの友人や同僚らが「彼女は実は男である」とする告発を行い、明るみになった。友人のひとり、メリタ・ムドンディロ氏は実際にシトレさんの服を脱がせてペニスを確認し、警察に申し立てたという。
大会において大活躍したシトレさんは、三段跳び、槍投げ、砲丸投げなど様々な競技に出場し、圧倒的な身体能力を示して5つの金メダルを獲得している。
また現在、検察官は彼女を男性の房に入れるべきか、女性の房に入れるべきか全く分からない、と話しているとのこと。
【参考】性転換の歴史 - ルネ・リチャーズより
Rene Richards はアメリカのテニスプレーヤーで、1975年に性転換して女性になった。彼女はテニス大会に出ようとして、当然女性としてエントリーしたが、競技団体はRichardsは遺伝子的に男性だから女子選手としてはエントリーできない、と拒否した。これに対してRichardsは自分を女子選手として認めるよう裁判を起こした。判決(1977)は「Richardsは性転換から何年もたっており、男性であったことによる有利性はもはや存在しない」として、Richardsの主張を認めた。競技団体はしぶしぶ彼女のエントリーを認めたが、初戦でいきなり、クリス・エバート・ロイドにぶつけた。むろん結果はあえなく敗退。しかしRichardsは後日エバートに再戦を申し込んだ。エバートは承知して、「超男性級のプレーヤーと元男性のプレーヤーとの試合」が再び見られることとなった。結果はむろん、やはりエバートの圧勝であった。彼女が裁判で勝ったことにより、その後ほかの競技においても、多くの男性→女性の性転換をしたスポーツ選手が、女子選手として活動を続ける道が開かれた。
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