金魚鉢を乗せた車が高速道路で横転、金魚生還

【BBC】今月1日、英ロンドンの高速道路にて金魚鉢を乗せた車が横転、金魚が一時行方不明にるも、無事生還したとのこと。その日事故にあったソフィア・アンダーヒルさん（23）は午後1時30分頃、高速道路M1上で車を横転させ事故発生。連絡を受けた警察がすぐに現場にかけつけたのである。「ソフィアさんの事故で三車両がふさがっていたね。とりあえず事故車の方に向かったんだけど、車内はびしょ濡れで、綺麗な石ころがたくさん転がったんだ。それで、すぐにピンと来たよね。車内を見回したら案の定、足元に金魚鉢がひっくり帰ってるのを見つけたんだ。でも普通、金魚なしに水を入れた金魚鉢を、車に入れて持ち歩くことなんかないじゃない。それですぐに車の周りを探したんだけど、金魚はどこにもいなかったんだ。」調査に当たったワトリング巡査は語った。そして事故から凡そ15分、金魚の消息は以前つかめず、現場に重苦しい空気が流れはじめた時のことである。

事故処理に当たっていた警察の一人が事故現場から、凡そ5m離れた地面に金魚が放り出されているのを発見、その後、金魚はすぐに救助され、即席のダンボール箱水槽に入れられたという。

しかしワトリング氏が箱の中をのぞくと、金魚は片方のヒレを失うという重傷を負っている事を発見し、現場には再び緊張感が走ったのである。しかし飼い主のソフィアさんは知っていたのだ。金魚のその怪我は実は以前からのものであり、つまり金魚は奇跡的に無傷だったのである。

「いやあ、飼い主も金魚も無事で本当に何よりだった。我々警察は本来あらゆる事態に対処できなければいけないと日頃から思っているが、今回のような事故は全く初めての経験だったよ。」
ワトリング氏は語った。

ソフィアさんは普段はレスター大学にて地理学を志す学生で、その日、彼女はロンドンの実家に帰省する途中だったという。

「何か大きな音がして、ハンドルを取られて、気がついたら高速道路を逆走してたの。それで更に車は横転して、やっと止まったのよ。警察が到着したときは私は必死に”私は金魚を殺したかもしれないわ”と叫んだの。だけど警察は最初私が何を言ってるのか分からなかったみたいでね。金魚が無事だったなんて本当に信じられないわ。」ソフィアさんは恐ろしい事故を振り返って語った。

その後、ソフィアさんはロンドンの実家にて静養し、金魚ののバーシー（4歳）はレスターの祖父のところで元気に暮らしているとのこと。

【参考】震災金魚 | 金魚屋の息子

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